しゃべらなくていい英会話アプリ「Chatty」が、想定外だったユーザー層に向けてデザインを大幅リニューアル

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テキストやスタンプで英語が学べる「Chatty」
テキストやスタンプで英語が学べる「Chatty」

英語を話すことに関しては、知識や能力があっても精神的なハードルが高くて踏み出せていない人が多いのではないでしょうか。相手が話す内容を聞き取るのが難しかったり、思うように言葉が出てこなかったり。

そんな、英語を学ぼうとする人が抱える課題を解決してくれるのが、「しゃべらなくていい英会話」アプリ「Chatty」です。開発会社であるレアジョブの山田裕一朗さんにお話を伺いました。

英語を使った「最初の成功体験」を提供する

Chatty-app Chatty-app-teachers

2014年6月にリリースされたChattyの使い方は簡単です。ユーザーは先生を選んだら(ランダムにアサインする機能も追加予定)、スタンプや英文のテンプレート、テキストなどを使ってチャットをすることができます。最初からSkypeなどで「英会話」をするとなると自信がなくてもチャットなら、と挑戦するユーザーを応援しています。

「例えば、海外のスタバで、「ウォーター」や「コーヒー」と言ったら通じた!というだけでも、その人にとっては大きな成功体験になります。こういう体験を一度すると自信がついて英語学習により積極的になる人が多いため、Chattyではその最初の成功体験を味わってほしいと思っています」

レアジョブにとって、アプリの開発は初めてのこと。本来、アプリ開発において「継続性」は無視できないファクターですが、Chattyに関してはそこに固執せずに進めました。というのも、Chattyをあくまでレアジョブ英会話への入り口として捉えているから。1日1回、10分間は無料でチャットできるようにすることで(それ以上はチケット制)英語を学ぶことにより前向きになってもらうことを目指しています。

コアユーザー層である若い女性に向けてリニューアル

「Chatty」と「レアジョブ英会話」の利用者の男女比
「Chatty」と「レアジョブ英会話」の利用者の男女比

Chattyは、今年の3〜4月にかけて大幅なデザインリニューアルを迎え、より女性好みの可愛いデザインに生まれ変わりました。というのも、Chattyのユーザーの7割5分が女性で、年齢でみると10代が最も厚い層を占めるからです。同社のSkypeを使った英語学習サービス「レアジョブ英会話」の「ビジネス英会話の修得を目指す男性」とは全く別の層によって支持されることはレアジョブにとっても想定外でした。

でも、これは語学学習業界全体に見られる傾向と合致していると分析する山田さん。レアジョブ英会話のユーザー層も平均年齢が年々下がり続けています。その背景には、高まる仕事やキャリアにおける英語力の必要性、またオンライン英会話という選択肢の認知度アップなどがあります。また最近では、若い段階から英語を学ばせるという教育方針も顕著に増えてきました。

「Chattyが特に若い女性にウケた理由は、彼女たちが普段からチャットやスタンプを使ってコミュニケーションすることに慣れているという点もあると思っています」

外国人の先生による日本人によりそったコミュニケーション

チャットで英語を学べるアプリには「OKpanda」など複数ありますが、Chattyの一番の強みはレアジョブ英会話の運営で培ったオペレーションです。一見地味に見えるオペレーションの工夫が、より良いユーザー体験を作ることに繫がっています。

「レアジョブ英会話もそうなんですが、サービスを利用し続けてもらえるかどうかは、先生のホスピタリティで決まると言っても過言ではありません。例えば、フィリピンの現地オフィスに出向いた際は、日本で流行っている顔文字を共有したりしています。その他にも、プライベートの話はしたくない、アメリカンなハイテンションも違うなど、日本人に合ったコミュニケーションを大切にしています」

今後は、Chattyでチャットしていた先生とSkypeで話せる無料体験や、アプリ内で辞書機能のようなものも提供することも検討しています。また、機能を限定したAndroid版のリリースも今年5月に予定しているとのこと。

ユーザーヒヤリングを行う中で、「最初から英会話は抵抗があったけれど、チャットで話した先生なら自分のこともわかってくれているし、英会話を試してみても良いかも」という声が聞かれています。Chattyで得た成功体験に背中を押されて、レアジョブ英会話にステップアップしていくユーザーが今後増えていくことが期待されます。