人工知能「SENSY」でライフスタイル全般に変化をーーAIスタートアップのカラフル・ボードが1.4億円を資金調達

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人工知能技術を用いたファッションアプリ「SENSY」を開発するカラフル・ボードが、2015年4月にACAが運営するファンド「アジアグロース2号投資事業有限責任組合」、国内事業法人などを引受先とする第三者割当増資を行い、1.4億円の資金調達を実施していたことを明かした。

カラフル・ボードが開発しているファッションアプリ「SENSY」は、昨年の11月にリリース。同アプリでは、ユーザが提案されるファッションアイテムに対して、「好き」と「好みではない」を分類することで、ユーザの好みを学習していく人工知能が用いられている。

この人工知能技術を用いることにより、同社は個人のファッションセンスを機械に学習させることが可能だとしている。ファッションセンスをコピーした人工知能であれば、ユーザの好みに合ったアイテムを見つけることも容易になる。加えて、有名人やモデルなど人々がセンスを真似したいと考えるような存在の感性をコピーした人工知能が公開されており、ユーザはそのセンスに沿って商品を選ぶ事も可能となっている。

カラフル・ボードは今年の3月、人工知能「SENSY」の技術を提供し、ブランドの実店舗での接客サービスの実証実験を実施。今後、アプリ上だけではなく、「SENSY」の技術を人型ロボットやデジタルサイネージ、各社のECサイト等に埋め込んでいく予定だという。これらは人工知能のアルゴリズムの精度を向上させるための情報収集も兼ねることになる。

カラフル・ボードは、人の感性を学習し、求めている情報をマッチングさせることを目指している。個人の感性を把握するためにはファッション分野だけでは情報が不足している。そのため今後は、ファッションの分野のみならず、食、映像、音楽、旅行、ヘルスケアなど、ライフスタイルに関わることにおいてもサービスを提供していくという。

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