経費精算アプリの「Staple(ステイプル)」がバージョン2をリリース、交通系ICカードからの履歴読込に対応

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クラウドキャストが提供する経費精算アプリの「Staple(ステイプル)」がバージョン2をリリース、Suica や Pasmo に代表される交通系 IC カードからの履歴読込に対応した。

Staple は AndroidiOS 向けにアプリが提供されているが、今回、交通系 IC カード履歴読込に対応するのは Felica の NFC 仕様に対応した Android 端末のみ。そこでクラウドキャストは、Felica 非対応の Android や iPhone ユーザを救済する観点から、履歴読込に特化した Felica 対応 Android 端末向けの履歴読込専用アプリ「Staple リーダー」もあわせて公開した。想定されるユースケースとしては、企業では Staple リーダーをインストールした Felica 対応 Android 端末を社員共用としてオフィスに配置しておき、社員はこの端末を使って Suica や Pasmo の履歴を定期的に読み込みクラウド上に転送できる。社員はその後、クラウドに同期されたデータを参照しながら、自らのスマートフォン上の Staple を使って経費精算が可能となる。

今回のバージョンアップでは、経費精算を依頼する社員側のみならず、それを管理する側の経理担当者にとっても大幅な業務量の緩和が期待できる。Suica や Pasmo から転送された移動履歴と交通費金額は、Staple 上で金額データが加工できないようになっており、また社員は社用で使ったのか私用で使ったのかを明示的に選べる。このため、経理担当者は、請求された交通費金額に超過請求や不正が無いかを確認する手間が省ける。複数の交通系 IC カードを使っているユーザは、それらをすべて自身のアカウントに結びつけることも可能だ。

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また、Staple は他の会計システムとの連携も発表した。手始めに弥生会計、freee、Money Forward の MFクラウド会計、A-SaaS、フリーウェイ経理へ、経費精算データを容易に連携できる機能を追加、将来的には勘定奉行にも対応する。さらに、精算計上した金額を、オンラインバンキングで簡単に社員の銀行口座へ振り込めるよう、全銀フォーマットの振込ファイルのエクスポートにも対応した。

Staple はフリーミアム・アプリであるため無料で利用できるが、社員が経費精算を申請し、経理担当者が審査・管理できるワークフロー機能を伴ったチーム版は、チーム内の人数にかかわらず月額6,000円で利用できる。

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