米国だけで4000億ドルと言われる弁護士市場が抱える課題を解決するスタートアップ「Logikcull」

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<Pick Up> How one startup wants to solve an ‘insane’ problem for a $400 billion industry

サービスを立ち上げる上で、ターゲットとする市場の大きさが重要なのは言うまでもない。2001年、ワシントンD.C.で、ごく普通の街のプリンター屋さんに勤めていたAndy Wilson氏にとって、その市場はすごく身近なところにあった。

場所柄、彼のお店に訪れるのは弁護士や銀行、不動産業者など。その中でも、お店が専門としていたのが弁護士の「discovery」というプロセスを支援すること。これは、手元の訴訟案件に関連する情報をEメールや書類の山から見つけ出す作業。当時、このdiscoveryの作業は関連性がありそうな書類を全部印刷して箱詰めし、トラックで弁護士に届けるというものだった。

この作業が訴訟コストに占める割合は、実に70%だとも言われてる。こんな作業は馬鹿げている、とその電子作業を効率化するために立ち上げたのが「Logikcullだった」。従来同様のサービスは、ソフトウェアの購入し、使ったデータの分だけさらに請求が来るという加算型の料金モデル。一方のLogikcullは、訴訟案件4件まで月額2,000ドルで、50ギガバイトまでのデータ量が含まれる分かりやすいモデルを採用。

創業からずっとブートストラップで2004年には黒字化。途中、景気後退に苦しんだ時期もあったけれど、今年3月にStorm Venturesなどから450万ドルを資金調達。事業拡大するにあたって、必要に応じてリスクをとり動きやすくするための調達だったとのこと。Logikcullは今でも従業員20名の少数チームだそう。

via. Business Insider

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