Nervanaが、Facebookのツールを超えるディープラーニングソフトウェアをオープンソース化

SHARE:

Image Credit: Chris/Flickr
Image Credit: Chris/Flickr

ディープラーニングという人工知能の一種に特化した数あるスタートアップの1つであるNervana Systemsは本日、NeonディープラーニングソフトウェアをApacheオープンソースライセンスの元でリリースしたと発表した(編集部注:原文掲載5月6日)。誰でも無償で試用することができる。

Nervana SystemsはFacebookの研究員が最近実施した性能測定を挙げ、このソフトウェアがNvidiaのcuDNNとFacebookのTorch7ライブラリを含め公開されている他のディープラーニングツールをみな性能面で凌駕したとしている。

「私たちは本ツールをリリースし、人々が簡単にディープラーニングを自分の課題に適用できるようにしたかったのです」とNervanaのCEOであるNaveen Rao氏はVentureBeatとのインタビューで語った。「非公開のままだと色々試してみるのが難しく、何ができるかすら分かりづらくなってしまいます。最速のものをお求めならこのツールがベストです。」

この技術はGoogleMicrosoftを含めディープラーニングシステムに取り組んできた企業の注目をまず集めることになるだろう。

ディープラーニングは、画像や断片的音声など大量の情報による人工神経ネットワークと呼ばれる学習システムがあり、モデルに新たにデータを投入するとその応答として推定解を得るという手順となっている。

この分野のスタートアップは Madbits(Twitter)、DeepMind(Google)、AlchemyAPI(IBM)などを含め既に数社が買収されている。

NetflixPandoraSpotify、そしてSnapchatでさえディープラーニングを研究し始めている。

同市場にいるスタートアップはTeradeepEnliticErsatz LabsClarifaiMetaMindSkymindなどだ。

1年前にVentureBeatがNervanaについて初めて記事を書いた頃、ソフトウェアに焦点を当てるとは計画していなかった、特にディープラーニングのハードウェアを開発することは最優先重要事項ではなかった。しかし事態は変わった。Nervanaは複雑な計算もできるようにと求める企業にNervanaのカスタムハードウェアを活用するクラウドサービスを提供したいのだとRao氏は語る。

Nervanaクラウドはまだだが、Neonはリリースされている。Neonはデータサイエンティストや開発者のような人達に使われているコンピュータ言語のPythonで書かれている。そしてNeonには、TheanoやCaffeのような既存のディープラーニングシステムをNervanaの技術に取り込むことを可能とするマシンラーニングオペレーション層(MOS)がある。

「私たちは非常に簡単に使えるようにしました」とRao氏は語った。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する