Xiaomi(小米)がマネーマーケット「Huoqibao(活期宝)」を立ち上げ、理財商品ビジネスに参入

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Xiaomi(小米)というとスマートフォンでセンセーションを起こし、硬直化した市場を切り拓いた世界最大のスタートアップ企業だとイメージする人がほとんどだろう。しかし、他の中国のテクノロジー大手企業同様に、Xiaomiもハードウェア以外の業界への拡大を急速に進めており、今般ファイナンス分野へ歩みを進めることとなった。

Xiaomiは自社OS向けアプリの Xiaomi Finance(小米金融)内にマネーマーケットファンドのHuoqibao(活期宝)をローンチした。個人のIDで登録すると、18歳以上のXiaomiユーザは中国のサードパーティー資産運用会社である E Fund Management の管理する金融商品を購入できるようになる。

ファンドは中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行を含む12の国立銀行のデビットカードに対応している。

Xiaomi の金融ファンド参入は他の国内インターネット企業に比べ若干遅い。Alibaba(阿里巴巴)の投資信託Yuebao(余額宝)は2013年にローンチしてすぐヒット商品となった。2014年末には、Yuebao は1億8500万ユーザの5780億元(930億米ドル)のファンドを運用している。Tencent(騰訊)、Baidu(百度)、Sina(新浪)、58.com(58同城)など数々の中国大手企業がみな類似サービス展開のトレンドに追従した。Xiaomi の Huoqibao も類似モデル採用(従来型金融機関と共同でファンドサービスを提供する)の例外ではない。

しかし、Xiaomi が踏み切ったタイミングに疑念が生まれている。類似商品採用の初期ピークは過ぎ、人気ファンドの運用利回りも過去最高の年率7%超から約4%まで落ちた。Huoqibao は年利4.95%(単利)と Yuebao よりも少し高くなっているが、この水準を維持できるかどうかは難しいところであろう。

Xiaomi は声明の中で、Xiaomi Finance はモバイルデータプラットフォームとデータに基づくユーザのクレジットスコアシステムの開発を計画中であると述べた。MIUI と色々なスマートデバイス上のユーザデータを活用することで、Xiaomi のプラットフォームは信頼のおけるデータソースを作ることを見込んでいるが、本当の課題は、ユーザから集めたプライベートデータの保護や、それらデータをどう分析するかという点にある。

データが示しているにも関わらず、Xiaomi がクレジットスコアシステムを作るにあたっての障壁はこの事業を行うために必要となるライセンスを取得していないことである。中国中央銀行からクレジットサービスを展開するにあたって必要なライセンスを受けているインターネット企業は、Alibaba の Ant Financial Services Group(螞蟻金融服務集団)とTencentの2社だけなのだ。

今年初頭、Ant Financialは Sesame Credit(芝麻信用)を開始した。これは顧客や零細企業のAlibabaのeコマース市場におけるオンライン行動に基づいてクレジットスコアをつけるサービスである。Tencent は自社内で利用していた信用格付けシステムをQQメンバーのテストに開放し、近々正式リリース予定である。

今回はXiaomiがオンラインファイナンス業界に向かう初めての動きではない。2014年には中国の融資サイトJimubox(积木盒子)への投資ラウンドをリードした。また、昨年には決済企業を登記した。

IDCの最新レポートによれば、本年第1四半期の中国スマートフォンの出荷台数は前年同期比で4.3%下落し、前年同期比割れは過去6年間において初めてのことであった。これは、いまだに売り上げの大半がハードウェア販売である Xiaomi にとっては脅威である。

これらの状況を踏まえると、オンラインファイナンスプラットフォームはスマートデバイスの分割払い、クレジットローン、ファイナンシャル商品やサードパーティー決済オプションなどとの組み合わせなど、Xiaomi のスマートデバイス販売を後押しする契機となるかもしれない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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