今や評価額が10億米ドルのDocker、数年前に作ったロゴの制作費はたった799ドルだったという話

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上:Docker の社員 Image Credit: Docker
上:Docker の社員
Image Credit: Docker

現在もっとも熱いエンタープライズ向けテックスタートアップはどこかと聞かれたら、Dockerを挙げるだろう。オープンオースのコンテナーテクノロジーは開発者の中でたちまち人気となり、いくつかの有名テック企業もDockerを採用するようになった。

Dockerが今年4月に9500万ドルの資金調達ラウンドを発表した際、PitchBookはEメール上でVentureBeatに対して投資後の評価額は10億700万ドルであると伝えた。今やDockerには潤沢な資金がある。

とはいえ、2、3年前の同社の状況は違っていた。Dockerはピボットの真っ最中だった。企業向けにアプリケーションを開発、管理するクラウドであるプラットフォームサービス(PaaS)から、コンテナーを中心とするサービスへと移行中だった。同社はこのコンテナーのサービスを2013年3月にオープンソース化し、面倒な作業無しにアプリケーションのコードをパッケージにして、あるサーバー環境から別の環境へとそれを移行できるようにした。このテクノロジーは、VMwareやマイクロソフトといった企業が長い間提供していた仮想化ツールの代替となるものだった。

のちに振り返ると、この時のオープンソースへの移行は非常に賢明な判断であったと証明された。だが、当時のDockerは財政面では比較的苦しい状況にあった。

とはいえ、今週になって判明した事実は驚きに値する。Hacker News上である者が指摘したのだが、2013年の6月に 99designs コンテスト上で選出されたDockerのロゴを制作した者に対して同社が払った額は799ドルだったというのだ。コンテストの優勝者はインドネシアのRicky AsamManis氏だ。

Above: Docker Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat
上:Docker
Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat

AsamManis氏の作ったロゴは、小さなかわいいクジラが輸送用コンテナーを背負っているもので、今や世界中のノートパソコン上にステッカーとして貼られているロゴだ。

このロゴは他の83個のデザインを勝ち抜いたのだが、選出されなかったロゴの中にはちょっと変わった面白いデザインがある。キリンやどんぐり、輸送用クレーンやゾウまである。

Dockerは、99designsを通じてこのロゴに対して799ドルを支払ったという事実を隠そうとしなかった。ロゴは人々が選出したもので、そのプロセスについては2013年6月の同社のブログ記事に書かれてある。だが、こんなにも低い価格で制作されたロゴが今や世界中で有名になっているという事実は、今考えるとちょっとすごいことだ。とりわけ10億ドルという評価額を考えると。

Dockerにこの件についてコメントを求めたが、今のところまだ回答を得ていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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