サイバーエージェント・ベンチャーズ、東南アジア向けに5000万ドルのファンドを立ち上げ。ジャカルタにコワーキングスペースを開設

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Takahiro Suzuki (left) and Steven Vanada (right) of CyberAgent Ventures in Indonesia
サイバーエージェント・ベンチャーズ、インドネシアオフィスの鈴木隆宏氏 (左) とスティーブン・ヴァナダ氏(右)

本日夕刻、日本に拠点を置くベンチャーキャピタルのサイバーエージェント・ベンチャーズが東南アジアのスタートアップのために5000万ドルの資金を準備していることを明らかにした(編集部注:原文掲載6月1日)。これはインドネシア市場を特に念頭に置いている。過去、同社は、インドネシアのスタートアップに対してはシリーズAで投資したのみだった。だが現在、次の投資に備え、シードラウンド、シリーズA、シリーズBの各段階で投資する東南アジアのテックスタートアップを探す予定だ。

サイバーエージェント・ベンチャーズのインドネシア支部のVP、スティーブン・ヴァナダ氏は、同社がさらに資金を調達中であると明かした。日本国外の投資家の資金をより多く期待しているということだ。しかし、ヴァナダ氏と同社インドネシア支部ジェネラルマネージャーの鈴木隆宏氏の両氏は少数だが必要なパートナーは既に集まっていると述べた。ファンドを公表しても問題無く、7月にファンドは運用開始となるとヴァナダ氏は言う。

ヴァナダ氏はサイバーエージェント・ベンチャーズは新たな投資分野を検討していると付け加える。その中にはEdTech、自動車リスティング、FinTech、さらに「モバイルファースト」や「モバイルオンリー」に分類されるスタートアップなどが含まれる。

「もし検証されたモデルがあり、チームも良ければ、シードにも注力できます」とヴァナダ氏はTech in Asiaに述べた。「特にインドネシアに関して、我々は強気に見ています。今後数年内に爆発的な成長が始まると思います。東南アジアから次のユニコーン(訳者注:時価総額1千億円以上の評価が付いているテクノロジー系企業)を出したいと思っています。できる限りエコシステムをサポートし、創業者には資金面ばかりを気にするのではなく、製品にフォーカスして欲しいと思っています。」

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「Slipicon Valley」

加えて、同社はジャカルタに事務所とコワーキングスペースを新設した。場所は、ジャカルタのSlipi地区のDipo Business Center内であり、このエリアは市内で最もテックスタートアップやベンチャーキャピタル、コワーキングスペースが集まる地区となる。同地区には既にMountain Kejora VenturesIdeabox accelerator、Tokopedia、Tech in Asia他が本拠としている。

街では、この地区は「Slipi-con Valley」として知られるようになってきている。ヴァナダ氏はスタートアップや投資家、企業やその他のステークホルダーがもっとイベントを開催して知識の共有を始めるようになり、この地区がエコシステムの育つ場になればと期待している。サイバーエージェント・ベンチャーズが新設したコワーキングスペースは同社の投資先企業のために用意したが、外部のスタートアップも使用料を払えば利用を歓迎するとヴァナダ氏と鈴木氏は言う。
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サイバーエージェント・ベンチャーズ はTokopediaのアーリーインベスターの一社である。Tokopediaはインドネシアのコンシューマ間eコマース企業で今日時点の価値は1千億米ドルほどとなる。最近までヴァナダ氏と鈴木氏はTokopediaの事務所で勤務していた。ヴァナダ氏はCyberAgent VenturesはTokopediaの株式を一切売却していないと言う。なぜならば同社はまだまだ成長すると考えているからだ。

今後サイバーエージェント・ベンチャーズはeコマース以外の業界に焦点をあてるとヴァナダ氏は言う。「新たなファンドの50%以上はインドネシアに向かうことになります。投資対象はコンシューマビジネスやeコマース分野である必要はありません。他のセクターにも注意を払っていきます。」とヴァナダ氏は説明する。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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