就職後の相談ができる匿名Q&Aサービス「JobQ」のライボが、サイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.6.26

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ライボのCEO 小川裕大氏(中央)、COO 小谷匠氏(左)、サイバーエージェント・ベンチャーズの竹川祐也氏(右)

就職後の仕事に関する相談や悩みを質問できる匿名Q&Aサービス「JobQ」やオウンドメディアの「JobQuest」を運営するライボは26日、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)からシードラウンドで資金を調達したと発表した。CAV が運営する Seed Generator Fund からの調達だが、調達した金額や出資比率などについては開示されていない。

JobQ は新卒者〜入社5年目位までの若手社会人を対象とした、仕事やキャリアに関するQ&Aサービスだ。予備校のチューターのように先輩に相談する感覚で、より経験豊かな社会人に仕事に関する悩みを気軽に相談することができる。相談を受ける方のユーザは、氏名は公開されないものの、所属会社名や得意とする相談分野のタグ付けがされており、相談者が容易に相談相手を見つけられる工夫がなされている。

JobQの画面(一部、画像を加工しています)
JobQの画面(一部、画像を加工しています)

学生は卒業が近づくと就職活動をして企業に就職することが一般的だが、就職後に、自分の性格と、入社した企業の業務分野、配属された部署とのミスマッチを感じる人は少なくない。一方で、就職活動中に比べると圧倒的に身の回りに相談できる相手が少なくなることから「JobQ」を作ることにしたと、ライボの共同創業者で CEO を務める小川裕大(おがわ・ゆうだい)氏は語る。

人にはそれぞれオリジナリティがあって、いろいろ調べるより、人に相談した方が面白い情報が引き出せると思うんです。経験豊かな人たちから意見を引き出すことで、悩んでいる人たちの問題を解決できるだろう、と。(小川氏)

JobQ 上で、相談をする側と相談される側のユーザIDは区別されていない。すなわち、相談をする人も、同時に別のユーザから相談を受ける対象になる可能性がある。この種のマッチング・プラットフォームで往々にして問題になるのは、マッチングする両者間の〝にわたま問題〟だが、JobQ においては現時点で、相談をする人よりも相談に答えてくれる人の方が多いとのことだ。現時点で JobQ はオープンβ版としてのローンチだが、ユーザが増えていく過程で、この問題は解決されていくだろう。

相談を受けるユーザに対しては、相談者に返したコメントに他ユーザから高評価がつくことで、ランキングトップ上位に入れるなどのモチベーションを高める工夫が用意されている。前出のユーザへのタグ付け機能を最大限に活用し、相談ユーザがログインする都度、その人が持つ悩みに最適な回答を返してくれそうなユーザと、ライボのスタッフによる人力や独自アルゴリズムでマッチングしているのだそうだ。

企業の中にいる人に直接アプローチできることを強みにして、サービスを成長させたい。当面はオープンβ版のままで進んで、将来的にモバイルアプリを作るようなタイミングで、正式ローンチをアナウンスできるのだろうと思います。(COO 小谷匠=おだに・たくみ氏)

サイバーエージェント傘下には、既に Q&A ができるサービスとして Qixil(キクシル)が存在するが、ライボでは JobQ をキャリア形成や転職に特化することで差別化を図りたいとしている。

マネタイズの戦略としては、将来的に JobQ を通じたユーザの企業への転職誘導という可能性が考えられるだろう。このことは、小川氏が以前に新卒者と企業間の採用ツール「Colabo(現在は停止)」を構築したことや、小谷氏が以前ソーシャルリクルーティング(現社名:ポート)に勤めていたことからも推測がしやすい。ファッション・コーディネイト・サービスからファッションEコマースへのユーザ誘導が有効であることを考えれば、キャリア相談サービスから潜在的な転職先へのユーザ誘導は自然な流れと言える。

日本の雇用市場には、毎年50万人の新卒者がいて、転職者は年間300万人。これらの数字を加味すると、潜在的な転職希望者は600万人〜700万人に上ると見積もられている。ライボでは2015年中に、年間転職者数の0.5%に相当する15,000人をユーザとして獲得したいとしている。

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