イノベーションの新たな波ーー莫大な価値が見込まれる産業向けIoT

Stefan Groschupf氏は、DatameerのCEOである。

via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
via Flickr by “TheGuyCalledDennis“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

インターネット業界に新たに来ているイノベーションの波が、産業向けのモノのインターネット(IoT)だ。スマートウォッチやFitBitの他にも、将来を見据えた企業がIoTのコンセプトをジェットエンジンや機関車といった複雑で実体のある機械類に応用し、予想もしなかった成長機会を生み出してイノベーションを促進している。データアナリティクスと合わせれば、こうした企業は産業IoTを促進して、経済、労働市場や未来に影響を与えることができる。さらにAccentureによると、2030年には世界経済に15兆ドルもの価値をもたらす潜在性があるという。

多くの企業が産業IoTに身を乗り出そうとしているところではあるが、プラットフォームの成熟度はまだ初期段階である。会社幹部は慎重にプラットフォームを選択・管理しなくてはならないだろう。また、技術的な課題を研究し、情報共有や相互運用の際に存在するギャップを特定して、そのギャップを埋められる親密なパートナー企業と組む必要がある。

技術導入の流れが逆転

インターネットにつながったデバイスのケースに見られるように、技術選択の流れは逆行している。歴史的に見ると、企業が技術的なイノベーションを主導し新たな技術の採用を担ってきた。旧来のモデルに従って開発されたBlackBerryは大企業のニーズに応じて設計され、徐々に消費者もこれを選択するようになった。

今やその関係は逆転した。消費者は企業の先を行き、新しい技術をいち早く取り入れ、企業は追いつくのに精いっぱいだ。初期のIoTでは、ユーザはウェアラブルデバイスをすぐに導入し、食事や睡眠パターン、消費カロリー、歩行距離にいたるまで、あらゆることを把握していることがわかる。後から追いかける企業側は、消費者がつながったセンサーからいかにデータを使用するかに着目することで、彼らの動きを最大限に利用し始めている。

今では、さらに一歩踏み込んだ形でデータ収集センサーを搭載したもっと大きな機械にこれらの洞察力を適用しようとしている。産業IoTという新しい動きは、モノと人やモノとモノとのコネクションを促進させ、今まで以上に深くまで踏み込んで見通すことができる。

大型機械と高い洞察力で業界を一変させることができる

最も一般的に活用されている産業IoTの事例は、オペレーションをより効率的にすることによって収益を増やしたり、新しい収入源でハイブリッド型のビジネスモデルを構築したり、イノベーションを促進させることである。

製造業界では、インターネットにつながったデバイス同士がデータを共有するという、以前は不可能だった新たな方法を見出した。今では、複雑な機械装置に搭載された小型のセンサーによって、装置の性能状況がデータでわかり、メンテナンスのスケジュールの調整に利用することができる。データがあれば、チームはメンテナンスでの不具合を予測することができ、積極的に予防策を講じることで最終的にはダウンタイムを減らすことができる。

この方法は、リソースの配分やエネルギー管理にも適用されている。陸上や海上のオイルポンプにセンサーを搭載することで、企業は無駄な生産を最小限に抑え、かなりのコストを節約することができる。

産業IoTが製造業界などで具体化している中、他の業界でも活用できる見込みがある。Hadoop、データアナリティクス、クラウドコンピューティング、可視化を含む最近のテクノロジーは、ビッグデータを洞察する方向性を示してくれている。

産業IoTの可能性をフルに理解できないのは、独創的な考え方が足りないだけで、必ずしも利用できるテクノロジーに不備があるからではない。企業はIoTのアーリーアダプターである消費者にもう少し注目し、創造力を働かせながら、いかに産業IoTを活用して大胆な方法で業界内の問題解決ができるかを考える必要がある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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