低コストで持ち運び可能な風力発電機「the RMRD wind turbine」

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THE RMRD SMALL TURBIN

カナダのRMRD Tech社は、Kickstarterにて持ち運び可能な風力発電機「the RMRD wind turbine」のプロジェクトを展開している。同社は、遠隔地の農村などに、持続可能でクリーンな風力エネルギーの利用を可能にするミッションで活動している。

the RMRD wind turbine」は、ポールに三枚の羽根がついた小型の風力発電機で、ポールを地面にさしてワイヤーで固定して設置して利用する。設置自体は数分あればできるそうだ。

USBポートを1基備え、スマートフォンやデジカメ、懐中電灯等を充電することができる。出力は5V、2.5m/s以上の風があれば動作し、雨天でも利用可能だという。幅16cm、長さ1m程度に折りたたんでケースに入れて持ち運ぶことができる。

構成する羽根などのパーツは3Dプリンタで出力されており、それで製造コストを抑えることができるようだ。

THE RMRD SMALL WIND TURBINE

同社は以前にも中米のニカラグアの農村地域に、リサイクルした材料や地元の木材からつくる風力発電機を展開する活動を行っており、2010から2012年の2年間で1,500台ものスマートフォンや懐中電灯を充電したそうだ。

今回のプロジェクトの目標金額40,000ドルを達成した際には、どこの地域で風力発電機を展開する活動を行うか発表するとしている。

Kickstarterプロジェクトでは、149ドルの支援でこの風力発電機1機を手に入れることができる。(より安い99ドルのプランは限定数に到達。)また、99ドルの支援で、部品と説明書等が含まれるメイカーズキットを手に入れて、自分で風力発電機を組み立てることもできる。60ドルの支援では、風力発電機の3Dプリントデータを手に入れることができるので、自分で出力して風力発電機を作成することも可能だ。いずれも発送開始は2015年10月となる模様。

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