「好きな梅干しは?」などの質問で導くテイストプロファイルーー日本酒のコンシェルジュ型EC「Gonomee」

SHARE:
日本酒のコンシェルジュ型Eコマース「Gonomee」
日本酒のコンシェルジュ型Eコマース「Gonomee」

仕事帰りの飲みニケーションなどが減り、酒離れが進むと言われる若者世代。なかでも日本酒は特に敬遠されているのではないでしょうか。何を頼んでいいかわからないから、無難に以前に飲んだことのある銘柄を選ぶ。そんな20〜30代の男女に向けて登場したのが、7月1日にローンチした、日本酒のコンシェルジュ型Eコマース「Gonomee」です。

好みの日本酒と出会える「Gonomee」

Gonomee-founders
丸山雄士さん(右)と辻本侑史郎さん(左)

2013年11月に設立され、日本酒の輸出及び国内での飲食店への販売を手掛けるスリー・ボックス。代表取締役社長である丸山雄士さんと辻本侑史郎さんは、事業展開する中で、日本独自のお酒である日本酒をもっと若い世代に飲んでほしいと思うようになりました。

リリース前の準備期間に行った独自調査では、「最初に飲んだ日本酒が好みではなくて、日本酒から離れている」人たちが多いことが判明。そこで、人それぞれの好みに合った日本酒を提案するために「テイスト・プロファイル」のアルゴリズムを開発することに。日本酒の販売事業を通して飲んで来た数千という銘柄をもとに、2人が独自に開発しました。

専門知識や専門用語を必要としない11の簡単な質問から、各ユーザーの好みを割り出します。例えば、「好きな梅干しは?」「好きな餅の味付けは?」「好きな塩分の量は?」など、一見すると日本酒と関係ないような質問がズラリ。「リンゴやバナナのような甘さ」「桜やラベンダーのような爽やかさ」などから好きな香りを選ぶ質問も。実際に飲んだ日本酒をGonomee上で評価することでテイストプロファイルが更新され、提案の精度が向上します。

厳選した15酒蔵の64銘柄、今後はメディア展開も

岡山県の「木村式 奇跡のお酒 純米大吟醸」
岡山県の「木村式 奇跡のお酒 純米大吟醸」

Gonomeeが取り扱うのは、日本全国から厳選した15酒蔵の64銘柄。最も多い価格帯は1,000円後半から2,000円半ばまでとリーズナブル。日本酒には、ワインのようにビンテージのコンセプトが存在しないため、高くても多くは4,000〜5,000円で購入できると言います。送料は一本700円(クール便は1,080円)、1万円以上の購入で無料です。

まずは、1ヶ月に200人ほどが購入してくれるサイトに育てることが目標。今後は、日本酒のコンシェルジュ機能のほか、日本酒好きの著名人やシェフ、酒蔵の作り手が登場するインタビュー記事などを取り揃えたメディアの展開も予定しています。

質問に回答していった結果、私がGonomeeにおすすめされたのは、岡山県の「木村式 奇跡のお酒 純米大吟醸」(3,620円)と「燦然 大吟醸 35%磨き」(3,500円)、秋田県の「大吟醸 酔楽天」(3,405円)でした。外で飲んでいる時は、お店の人に辛口の日本酒でおすすめは?と聞いてしまうのが早いけれど、Gonomeeがあればお家飲みでも日本酒を楽しむことができそうです。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する