創業98年のForbes Media、デジタルから収益の70%を生み出す秘訣とは

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Above: Mark Howard, CRO of Forbes, with Matt Marshall of VentureBeat at MobileBeat 2015. Image Credit: Michael O'Donnell/VentureBeat
上:ForbesのCRO、Mark Howard氏とVentureBeatのMatt Marshall氏、MobileBeatカンファレンスにて
Image Credit: Michael O’Donnell/VentureBeat

Forbes Mediaホームページのトラフィック数は5年前には月に1200万人であったが、今では3600万人に達しようとしている。そのうち1800万人はモバイルからのアクセスだ。

本日、私たちVentureBeatが主催するMobileBeatカンファレンスにおいて、Forbes MediaのCRO(最高収益責任者)であるMark Howard氏は同社がどのようにして成長することができたのか、弊社CEOのMatt Marshallと共に語ってくれた。(編集部注:原文掲載7月13日)

私たちは生き残るために試行錯誤し、世界不況から抜け出すことができました。ひとつ明らかだったのは、ジャーナリズム経済は崩壊していたということです。(Howard氏)

記者、コピーエディター、ファクトチェッカーは高額で、その仕事は非常に時間がかかっていた。しかし、ForbesはスタートアップのTrue/Slantを買収し、フリーランスのライターを採用できるようにした。ライターは同プラットフォームを利用することで、WordPressベースのアカウントを作成、記事の発行が容易にできるようになり、Forbesが強化したい基準に基づいて少額を得られるようになっている。もう二度とサイトに戻ってこないような読者によるページビューに基づいて報酬を支払うのではなく、同じ読者に5回でも10回でも戻ってきてもらえるよう、ライターにインセンティブを与えた。ライターはソーシャルプラットフォームを利用し、記事を広めることが可能になった。

今や、Forbesには1500人のフリーランスライターがおり、1日にオリジナルの記事を300~400件公開している。それによりForbesのコンテンツから多大な検索エンジン最適化(SEO)効果が生まれ、Googleの検索結果で良い位置に掲載されるようになった。実際、記事のアクセス数の60%は検索からの来訪者だ。同プラットフォームはモバイルでもうまく機能しており、またライターは単なるクリックを目的とした記事ではなく、質の良い記事を書くことが奨励されているため、忠実な読者層を獲得している。

この戦略は、Google向けに注力したものだとHoward氏は言う。

アクセス数獲得にはこの方法が一番だとわかったのです。多くのメディアは、Facebookなどからアクセス数を引っ張ろうとします。私たちにとっては、それらはアクセス数を得るための主要手段ではありません。検索アルゴリズムは常に変わりますが、これが私たちにとって価値を高める重要な点などです。

現在、Forbesの収益の約70%がデジタルからであり、デジタル収益の10%がモバイルだ。モバイルはアクセス数全体の50%を占めているのに、モバイルの収益は約10%しかない。

モバイルの収益は全収益源の約20%しかない。PCでのウェブベースの広告はより深く収益につながっており、ForbesはPC用ウェブページごとの広告数を増やすこともできる。それでも、同社はこの状況でもうろたえなかった。同社はモバイルのアクセス数と収益とのギャップを埋めるべく前進していると信じている。Howard氏は、同社はモバイルで収益を得ている企業と提携し、これを達成する狙いだと話す。

Forbesはペイウォール(有料コンテンツ)を採用しておらず、ほとんどの読者はログインもユーザ登録もしない。しかし、読者は戻ってきてくれるのだ。

Forbesは最近、アクイハイヤー型の買収でCameramaを吸収した。同社の設立者らは今までにないアプリをどうにか物にしようとしていたが、買収によってUnder 30と呼ばれる新しいアプリが10月にリリースされる予定だ。

Forbesはこの4年間、社会的影響力があり世界を変えようとしている人達のリスト、30 under 30(30歳未満の30人)を作成してきた。同社はそのリストをベースにサミットを開催し、1500人の出席者を招待した。サミットに関するフットプリントを解析すると12億件のページビューがあった。

30 under 30(30歳未満の30人)リストは、大成功を収めています。(Howard氏)

サミットの出席者にのみアプリを提供することで、出席者全員が特別なグループに属しているという気持ちを持てるようになる。単にマネタイズすることが目的ではなく、出席者が誇りに思える経験の場を提供することが重要なのだ。

私たちにとってすばらしい試みで、新しいタイプのプラットフォームを活用できるようになりました。(Howard氏)

創業98年を迎えた老舗の出版社にしては、大したものだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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