水上での事故を防ぐ目的で開発された、リストバンド型の浮き袋「Kingii」がIndieGoGoに登場している。
一般的に水難事故防止のアイテムといえば「ライフジャケット」が頭に浮かぶが、水上でのアクティビティの際にかさばって着用を嫌がる人も多い。Kingiiはライフジャケットのわずか1/78というコンパクトさの、リストバンド型救命具だ。
腕に装着しておいて溺れそうになった際には、レバーを引けば、わずか1秒でバルーンが膨らみ、利用者の腕と顔を一気に水上へ浮上させて命を救うという。自分で操作はしなければいけないが、自動車のエアバッグのようなイメージだろうか。
救命具らしく、緊急時に位置を知るためのコンパス、鳴らして自分の位置を知らせるためのホイッスルも付属する。
バルーンが膨らむのは、レバーを引いた際に、装着したCO2カートリッジから二酸化炭素が注入されて膨らみ水上へ浮かび上がる、というしくみ。
カートリッジを交換すれば、繰り返し使用することができるという。
このKingii、2015年7月31日までIndieGoGoにてクラウドファンディングを行っている。開始二週間足らずで、目標額の6万5,000ドルを大幅に上回る46万ドルの調達を達成するほどの人気ぶりだ。支援者は、69ドルでKingii1個とCO2カートリッジ二個のセットを手に入れることができる。発送は2015年9月となる模様だ。
水上で遊ぶのに「ライフジャケット」はかさばって着たくない、という人にはKingiiという選択肢はアリかもしれない。ただし、緊急時には焦らず自らレバーを引く必要があるのをお忘れなく。
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