リリース5日で23ヶ国のユーザーが利用ーー毎日の食事をカレンダー形式で振り返られるアプリ「meal」

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「こんなサービスがあったらいいのに」。少し前まで、そう思うことに留まっていたものが、「ないなら自分で作っちゃおう」と自らサービスを開発する人が増えています。面白法人カヤックでエンジニアとして働く後藤理華さんも、そんな一人。会社員として仕事をしながら、土日を使ってデザインやプログラミングまでを一人で行い、約4ヶ月間をかけてリリースしたアプリが、「meal」です。

自分の両親でも使えるシンプルさ

mealは、朝・昼・晩 三食の写真を記録していく食のライフログアプリです。アプリの主な操作は、「写真を撮る」または「アルバムからインポートする」の2つだけ。撮った写真がカレンダー形式に並べて表示され、食べたものを一目で振り返ることができます。アルバムから取り込んだ写真は、撮影日時をもとにアプリ側が朝食・ランチなどに自動振り分け。ユーザーには何の手間もかかりません。

mealを開発するにあたって、後藤さんが何よりこだわったのが「自分の両親でも使えるようなシンプルな作り」です。最小限の機能だけに絞り、日々の食事を写真で振り返ることができるという一点にだけフォーカスしました。

「アプリを開発するとなると、気持ちが盛り上がっていかに機能を増やすかばかりを意識してしまいがちです。でもmealでは、勇気を持って「え、これしかできないの?」というぐらいに機能を削ぎ落として、シンプルさを徹底しました」

言語が何であれ、まず作ってみる

シンプルに出来ているが故に、mealを操作するのに言葉はいりません。そのため、アプリは英語UIでのみリリース。リリースから5日目にして既に23ヶ国のユーザーに使われています。mealを使ってみたユーザーからは、「朝ご飯は食べない派だったけれど、朝だけ空白になると寂しいから毎食食べようと思う」など、手応えを感じさせる意見が寄せられています。

後藤さんが、mealを開発しようと決めたのは自分の生活がきっかけでした。

「私は食べることが好きなので、何かを食べる時は写真を撮っています。でも、その写真を整理したり、SNSでシェアしたり、どこかで管理をしているわけではありませんでした。ライブラリに溜まって行く写真を見てもったいないなと感じて、mealを作ってみようと思い立ちました」

作りたいと思ったものは、言語がなんであれ作ってみるのがモットーだと話す後藤さん。Objective-Cは初めて使う言語だったものの、mealという目指す形があったため、楽しんで開発することができたと振り返ります。プログラミング言語はあくまで何かを形にするための手段。こんなアプリを作りたいという思いが、言語修得への近道なのかもしれません。

mealのまずの目標は、3ヶ月で5,000ダウンロードに到達すること。自分の食事カレンダーを友だちにシェアしたり、Web上で管理したり、アイディアは色々あるものの、しばらく運用してみて、ユーザーの要望を聞きながらアプリを随時ブラッシュアップしていく予定です。

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