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そんな中、Noom CEO のジョン・セジュ(정세주)氏が今週、東京に滞在しているとの話を聞き、インタビューの時間を作ってもらった。ジョン氏と初めて会ったのは数年前、おそらく、ソウルかサンフランシスコのカンファレンスだった気がするが、今回のインタビュー場所は、今年3月に東京・六本木に開設された Noom Japan のオフィス。最初に会った頃のことを考えれば、今やソウル、ニューヨーク、ベルリン、東京の4拠点にオフィスを構えるまでに同社は成長を遂げ、他人事ながら喜びもひとしおである。
Noom は先週、Alliantz の韓国法人である韓国アリアンツ生命に Noom Health の OEM 版アプリ「Allright Health」の供給を開始した。Allright は Alliantz が手がけるオンライン販売専用の保険商品ブランドで、保険加入者にに対して Allright Health のダウンロードを促す。
Allright Health はユーザに毎日良質のコンテンツやミッション、低カロリーの食事レシピを届け、ユーザは食事や運動内容を記録することができる。ユーザの反応に応じて「Health Mileage」のポイントが貯まり、より健康で活動的なライフスタイルが楽しめるしくみだ。
保険会社というのは、基本的にどの会社も提供するサービスの内容が似通っていて、他社と差別化しづらい。保険会社が Noom Health を加入者に提供するのは、航空会社がマイレージ・プログラムを提供するのと理由は似ていますね。そうして、サービスの差別化を狙っているのです。加入者は健康になりたいと思っているし、加入者が健康でいてくれれば保険料の支払が少なくて済みます。(ジョン氏)
端的に言えば、保険は、統計に基づいた計算式を元に保険料と掛け金の倍率が算定されるわけだが、Noom Health のようなアプリを使って、より動的で正確な統計データを取得できるようになれば、保険会社はリスク分析がやりやすくなり、世代やライフスタイルに適合した保険商品を開発しやすくなるだろう。
Alliantz 以外にも、Noom はアメリカで Emblem Health や Aetna(NYSE: AET)といった有名保険会社と協業を始めている。ジョン氏は具体的な相手の名前はまだ言えないとしながらも、日本でも保険会社との間でビジネスの協議を始めていることを明かした。おそらく今回、普段ニューヨークにいる彼が遠路来日した主な目的は、そのあたりにあるのだろう。