バークレー発の人工知能転職マッチングプラットフォーム「mitsucari」がβローンチ、NVCCなどから5,000万円を資金調達

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カリフォルニア州バークレーと大阪に拠点を置くスタートアップ Meryeself(ミライセルフ)は1日、人工知能を使った転職マッチングプラットフォーム「mitsucari(ミツカリ)」をβローンチした。これにあわせて、同社は日本ベンチャーキャピタル(NVCC)と複数のエンジェル投資家から総額5,000万円をシード資金として調達した。なお、エンジェル投資家の詳細については開示されていない。

Meryeself は、以前、東京の Morgan Stanley でヴァイスプレジデントを務めていた表孝憲(おもて・たかのり)氏と、Google の Mountain View 本社勤務時代にトップ数%エンジニアに選ばれたことのある井上真大氏(いのうえ・まさひろ)氏の2人により設立された。表氏は2013年8月から UC Berkeley MBA(Haas School of Business)に参加、今年のMBA プログラムの修了と共に井上氏と Mereself を設立し、mitsucari の開発に着手した。

mitsucari は、転職希望者と求人企業の両者に、UC Berkeley 発のアカデミックなクイズやゲームを解いてもらうことでプロファイルを作成し、人工知能を用いて両者をマッチングするプラットフォームだ。今までの典型的な転職プラットフォームのように、転職希望者が転職先を探したり、求人企業が条件該当者を探したりするプロセスが必要ない。

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左から:共同創業者でCEOの表孝憲氏と、共同創業者でCTOの井上真大氏

mitsucari を開発した背景について、表氏が THE BRIDGE に語ってくれた。

IoTという言葉が流行っていますが、次に来るのはAIoL (AI of Life:人生のあらゆる場面の決断に、人工知能の力が絡んでくる)だと確信しています。それぞれの人にあった組織をバイアス無しで紹介できるしくみを作りたいと考え、井上の力を借りてマッチングシステムの開発に着手しました。

今までの転職サービスは、仕事を紹介するエージェントの利害により、マッチングではなくスクリーニングばかりが行われていたように思います。

将来的には面接や応募時の動画を元に、深層学習(deep learning)の技術でどういう人がパフォームするのか特徴を出すようなこともしていこうと思っています。

Meryeself が今回ローンチしたのは、mitsucari の転職希望者向けのインターフェースのみで、求人企業側のインターフェースが公開されるのは9月頃となる見込み。転職希望者は今から自らのプロフィールを登録しておくことで、今秋くらいから、自身のバックグラウンドやスキルセットに合った企業が人工知能により選定され、紹介されるようになる予定だ。

開発のための人的リソースが限られていることから、mitsucari は現時点で日本語のみで提供されているが、体制が整い次第、英語のインターフェースを立ち上げ、アメリカやアジアへの進出も視野に入れている。ターゲットとする求人企業としては、ローンチ当初はスタートアップを中心にし、データの蓄積にあわせて、中小企業やメガベンチャーなどへ対象を広げ、マネタイズを加速していきたい、としている。

先日の Microsoft Innovation Award 2015 のパネルディスカッションでも取り上げた通り、データドリブンなスタートアップ、とりわけ、人工知能を使った就職や転職のマッチング・プラットフォームは熱くなり始めたセクターだ。先行する groovesTalentBase などの人工知能型転職マッチングプラットフォームなどと相まって、mitsucari がどれだけ、日本のみならず世界中の転職希望者や求人企業を魅了できるか楽しみにしたい。

mitsucari 上での、クイズの出題例。
mitsucari 上での、クイズの出題例。
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