#RISEconf: LINE出澤剛氏「決済も、音楽サービスも、IoTも、すべての始まりはコミュニケーションから」

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本稿は、スタートアップ・カンファレンス「RISE 2015」の取材の一部である。

香港会議展覧中心で開催されている RISE の1日目、午後の Centre Stage には LINE の代表取締役を務める出澤剛氏が登場した。

インタビュアーを務めた Financial Times の Hannah Kuchler 氏は矢継ぎ早に「いつ IPO するの?」と質問、出澤氏は「皆に聞かれるが、まだ決まっていない」と答えるにとどめた。

今後18億人の中産階級が生まれるアジアに照準を合わせる LINE は、世界展開にあたり徹底的なローカライズを行っている。ブラジル限定のマッチョなスタンプのほか、最近ラマダン(断食月)が開けたばかりのインドネシアなどではラマダンスタンプを提供している。

メッセンジャーの本質はコミュニケーションだ。コミュニケーションは、その国の文化に大きな影響を受けるので、ローカライゼーションには特に力を注いでいる。(出澤氏)

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IoT との連携を試みる LINE は、冷蔵庫と接続することで、庫内に保管されたビールの本数を LINE 経由で問い合わせができるサービスを実施中。このアイデアを聞いた Kuchler 氏は、ぜひ自分の母親には使わせたいと述べ、会場にも賛同のどよめきを呼んだ。Apple を含め日本で3社が競合するオンラインの音楽サービスの中でも、LINE MUSIC は快勝しているのだそうだ。

例えば、ガールフレンドに「I Love You」と文章を送る代わりに、「I Love You」というタイトルの曲を送るようなケース。音楽サービスをメッセージング機能と連携させることで、うまくいっている。重要なのは、既存のサービスやモノを、モバイルと自然な形でつなぐ、ということだ。(中略)

フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションでも、バーバル(言語)で伝えられているのは10%ほどで、残りはノンバーバル(非言語)なもの。我々のステッカーは、リアルにおけるノンバーバルなコミュニケーションの部分を、メッセンジャーの世界に持ち込んだものだ。(中略)

(デジタル決済の)LINE Pay についても、コミュニケーションからその分野に入っている。メッセンジャーからであれば、ユーザは、身近な友人にお金を送るからだ。(出澤氏)

メッセンジャー業界の今後について、出澤氏はメッセンジャーが各国の文化の影響を大きく受けるため、地域によってさまざまなアプリが存在するものの、将来的には世界で2〜3つのメジャーなサービスに統合されていくのではないか、と持論を展開した。その上で、さまざまなハイクラスなサービスを提供できている LINE のようなプラットフォームが、世界の多くのユーザを魅了できるだろうと自信を見せた。

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