2015年Q2に「死亡した」スタートアップ12社の理由

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2015.7.20

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<ピックアップ>These 12 startups died in Q2. Here’s why and how

スタートアップの失敗というのは、もちろん喜ばしいものではありませんが、決してそのチャレンジ自体を悲観するものでも、馬鹿にするものでもありません。そう、ベン・ホロウィッツ氏の言葉を借りれば「そんなこと誰も知らない」なのです。イッツ・レアリー・ハードシングス。涙が出てきます。

ここ最近では昨年末に3800万ドルを調達しながらも7月末でサービスの終了を宣言したHomejoyの衝撃が記憶に新しいですが、その他にもこれだけのスタートアップが終了を宣言しております。

ということでVentureBeatの記事より、2015年Q2にスタックしてしまったスタートアップ12社の分析が出ておりましたので共有いたしましょう。抄訳しておきますので、詳しい失敗の内容はぜひ原文で味わってください。

GuGo

ソーシャル・インテリジェンス・プラットフォームという、プロダクトやイベントなどの情報共有サービスがGoGoです。スタックした理由はサービスのアイデアではなく、共同創業者の意見の相違だそうです。どうもテクノロジーに精通した方の創業者がほとんどの仕事をしているにも関わらず、50%ほどしか株式を所有しておらず、次の資金の確保が難しくなったとのこと。仲違いは怖いですね。

Lumos

機械学習を活用したスマートスイッチという「THE」Internet of ThingsなプロダクトがLumosでした。しかし残念ながらその構想は実現せず、閉じることに。ハードウェア開発はウェブに比較して格段に難しさが伴うと言われていますが、こういうチャレンジはあまり無駄には思えません。

Rate My Speech

自分のスピーチをアップロードして評価してもらうというツール系サービスがRate My Speechでしたが、ユーザーに受け入れられることがなく終了。

ぱっとみて「ああ、あったらいいな」というアイデアは、往々にして自分が欲しかった「だけ」のものという場合が多いです。周囲を見渡しても同様のサービスがなく、「これは世界初なんです!」と勢いよく持ち込む前に「なぜそれがなかったのか」「それが欲しいのは自分(似た境遇の人数人)だけではないのか」という自問自答する時間と心の余裕は持ちたいものです。

RewardMe

レストランや小売店向けのロイヤリティ・プラットフォームのRewardMeが失敗したのは、計画性のなさ、と表現すればいいのでしょうか。銀行にはキャッシュがあって、机上でのプランはあったようなのですが、実行した際のスケールが追いつかなかった模様です。原文からさらにその先の彼のブログをよく読むとダメダメポイントがよくわかります。無計画ってやつですね。

UDesign

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スマートフォンからオーダーした洋服を購入できるUDesignがミスったポイントがマーケティング。こういったデザイン重視のサービスにありがちですが、高価なプロモーションビデオやマーケティング費用をかけ過ぎて無理な拡大を目指した結果、リーチはとれても獲得が伸びず終了、というやつです。

慎重なスタートアップでこういうことをやる人は少ないですが、海外からの進出組である程度予算があるためにこういう状況に陥ってるサービスはたまにみます。

Fastr

カスタマーサービス向けのWhatsAppというコンセプトのFastrは、その通り、企業と顧客がメッセージングで繋がることのできるアプリです。slide deckに上がってるスライドを見る限り、なんとなく良さそうな印象なのですが、創業者曰く、大きなブランドにはこういったサービスは合っていなかったと、身も蓋もないコメントを残してサービスを終了させています。

どうでしょう、アプリを作る前にヒアリングとかそういうのはなかったのでしょうか。それとも現場に導入してから「いやー、さすがに顧客とモバイルチャットはなかったわー」という状況だったのでしょうか。

Allmyapps

「Windows PC向けのアプリストア」というコンセプトは100歩譲って悪くないとしても、やはり周囲の投資家の評価は高くなかったということでしょうか。いや、今のWindows10は評価も高く、新ブラウザのEdgeなどは爆速ということで私も久しぶりにWin機の導入を考えてますが、これは明らかにその前の話です。十分な資金を獲得することができず、敢え無く断念。

BitShuva Radio

ゲームやインディーズを対象にしたニッチ音楽のPandoraというBitShuva Radioが失敗した理由はこちらの創業者ブログに掲載されていますが、どうも顧客からサービスのカスタマイズ案件を請け負った結果、ビジネスが破綻したような状況のようです。プラットフォーマーとしてサービスを立ち上げるのは結構な労力ですが、個別案件を受けすぎると単なる受託仕事みたいになってしまう、ということでしょうか。

Wattage

「オンラインで顧客にあったハードウェアを作る」というWattageはどうもコンセプトが曖昧で、資金的に続けることができず失敗した例です。最初のプロダクトがラジオだったことも、だったらラジオを作ると言えばよかったのかもしれませんが、プラットフォームとして売り込まないとスケールに難しいと考えたのかもしれません。何れにしても投資家はこのアイデアにはそっぽ向いたってことですね。

Secret

2015年の大きめのクローズは先日のHomejoyとこのSecretのいずれかで決まりでしょうね。完全匿名のWisperと違い、ソーシャル上で繋がってるけれど誰かはわからない、という「半匿名」アイデアはゴシップ好きの間で瞬く間に広がり、一時はGithubの性差別問題で炎上するなど大いに話題を振りまいた同サービスですが、創業16カ月で人気は低迷、ユーザーが離れて敢え無く沈没。これについてはこちらの記事もあわせてどうぞ。

<参考記事>

Bluebird

Squarespaceライクのオープンソースソフトウェアおよびテンプレート提供サービスのBluebirdの失敗要因はシンプルに創業者の経験不足と財務的な知識不足。サービス云々の前にバックオフィス関連の弱いスタートアップというのは実はよく聞く話で、請求書出したり、従業員管理がずさんだったり、といった面はブラック認定されることもありますので注意したいところです。

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iPadで遊ぶドライビングゲーム向けのステアリングホイール・コントローラーがKolosです。なんだかたまにこういうアイデアを見ますが、創業者曰く「ユーザーが欲しいものじゃなかった」とのこと。製造関連の難しさはウェブサービスとはまた違った視点があります。

失敗の分類

さて、いかがだったでしょうか。それぞれ非常に短いまとめですので、その深い部分について気になる方は彼らが共有している体験談をチェックしてみるといいかもしれません。(というか、最近この手の失敗談をMediumに公開するのは流行か何かなのでしょうか)

彼らの失敗の理由を大まかに分けるとこういう感じでしょうか。

  1. 自分は欲しかったけど他の人はいらなかった
  2. 開発できなかった、事業運営ミスった
  3. 創業者同士で意見が違った

市場やアイデアの問題というのは実施する前のテストはもちろん、撤退ラインを決めてリリース、ダメなら何度打席に立てるかを計算して何度もチャレンジする、という方法がよくみられます。いわゆるリーンな考え方に近いですが、何度か起業経験ある人でないと難しいかもしれません。チーム入れ替えの場合もあるので。

経験浅い起業家の場合にあるあるなのが事業運営をミスったパターンですね。お金いっぱい調達できたのでオフィス綺麗にしたりマーケティング予算使いすぎたり。こういうのは何度も同じミスすると馬鹿ですが、経験的にはよい失敗の場合も多いです。

創業者同士の意見相違というのは、まあ、やる前にもうちょっと何とかしろよと思いつつ、こっちもそう簡単なものでもないんですよね。スタートアップのチームが奇跡と呼ばれる所以でございます。

via VentureBeat

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