株価低迷に苦しむGroupon、新たなレイオフへ

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<ピックアップ> More Layoffs at Groupon, This Time at Flash Sale Site Ideel

フラッシュセールという手法で一世風靡し、日本を含む世界中で大量のコピーを生み出したクーポン共同購入サービス「Groupon」ですが、ここ最近はあまり目立った話題を聞きません。それもそのはず2015年Q1の売上は未達、株価は上々以来最安値を行ったり来たりしているようで、話題もレイオフのものが目立ちます。

Re/codeが8月に入ってから数回伝えている情報をまとめると、まず、Grouponが2012年に買収したPOSシステムのBreadcrumb創業者、Seth Harris氏が同社を退社したと伝えており、同時にこの部門の20職種をクローズ、100人中80人をカットしております。レポートを読む限りBreadcrumbの顧客は高級レストランを含んでおり、いわゆるクーポンハンター層とは相性が悪かったようにも思えます。同サービスは分社化なども検討されていたそうです。

また、もうひとつGrouponが買収したGiltライクのフラッシュセールファッションサイト「Ideeli」もこの部門の20%にあたる39名がレイオフされる、という話もあるようです。

取材に当たっているRe/codeのJason Del Ray記者の書き方も全体的には批判的で、例えばGrouponが今回レイオフ対象にしたIdeeliも2014年1月に買収した際の状況が既に「ファイヤーセール(投げ売り)」状態であったことなどから、このビジネスモデルそのものに懐疑的な目を向けています。

確かにあのクーポン共同購入は最初こそ目新しく、楽しくてお手軽なマーケティング手法に映りましたが、長く続くものではなかったのかもしれません。買収によるPOSなどへの事業モデルの多角化やファッションなどへのカテゴリ拡大の雲行きが怪しいとなると、同社の次の一手はどこになるのでしょうか。それはそれで興味深いポイントでもあります。

via Re/code

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