MotionElements は、実写映像、CG動画、3Dモデルなどを HD や 4K のほか、PAL や NTSC のような主要なテレビ放送方式で映像素材をダウンロードできる、ロイヤリティフリー(映像権買切型)のストックビデオサービスだ。2010年にローンチし、これまでに80万件以上の動画アセットを確保しており、英語、日本語、中文(繁体字)、韓国語、ドイツ語で利用することができる。サジェスト機能付きでキーワード検索ができるほか、画像ファイルをアップロードすることで関連する動画を検索することも可能だ。
MotionElements の CEO兼CTO を務める Mark Sun 氏によれば、同社の動画素材を使うユーザには、テレビ番組などのプロユースはもとより、90 Seconds、Viibar、Crevo などのビデオのクラウドソーシング製作者が多いそうだ。そのほかにも、ビデオプロダクション、YouTuber、広告会社など社員数100人未満の小規模な事業体を主なターゲットにしている。
これまでに、70カ国以上にサービスを提供していますが、アジアはこれまでも、そしてこれからも、我々にとって注力していく市場です。これまで、MotionElements が日本、韓国、台湾、香港で好意的に受け入れられててきたことを嬉しく思っています。これらの市場では、発達したメディア産業、素晴らしい人材、よいビデオを安く早く作りたいという熱意の3拍子全てが揃っているからです。(Mark Sun 氏)
ローンチ当初、yapQ は航空会社、レストラン、旅行会社などが提供するウェブサイト向けの SDK の提供からサービスを始めたが、そこからサービスを C 向けに軌道修正し、旅行者が(渡航先でのローミングなど)モバイルデータでアクセスしていなくても、音声ガイドツアーが楽しめる Android / iOS アプリをリリース。8月初めには Google Chrome 向けのプラグインをリリースしており、ユーザがこのプラグインをインストールした状態で Airbnb や Booking.com のウェブサイトを訪れると、宿泊滞在先のページに近隣の観光スポット20カ所に関する詳細情報が表示される。
yapQ の Google Chrome プラグイン適用時の表示例。
位置情報に基づいて観光案内を音声で伝えるアプリと聞くと、今年の Tech in Asia Singapore で披露された、ハノイ在住のデンマーク人起業家が立ち上げた「Echoes」というスタートアップのことが記憶にある。yapQ との違いは、Echoes はプラットフォーマーやユーザがコンテンツを作成するコンテンツ重視型であるのに対し、yapQ はコンテンツには関与しておらず、公開された離れ離れの情報を結びつける技術を提供している点だ。これはいかにもイスラエルのスタートアップらしいモデルであり、オンラインとオフラインを結ぶ観光情報以外の分野にも応用できるだろう。
<ピックアップ>Just how big has eSports become? いわゆるオンラインゲームをスポーツ感覚で興行化したのがeスポーツと言われれるジャンルで、日本でもワンダーリーグのようなアプローチが徐々に出てくるなど、話題になることが多くなりました。このカテゴリに興味ある方はこちらの記事に少しまとめておきましたのでご一読いただければ。 参考記事 海外では10億円規模の賞金…
で、この市場に関する数字がThe Next Webに出ておりましたのでご紹介。執筆者は南カリフォルニア大学の助教授、Dmitri Williams氏で、eスポーツの発祥から発展までをまとめています。彼の引用する数字を見ると、世界でこのジャンルに携わるハードコアユーザーの数は1億1300万人で、その売上規模は2億5200万ドルなのだとか。また、トーナメントにおける賞金はプールされているもので7100万ドルとされています。