NewsPicksがリクルート事業を開始、デイリーアクティブユーザー数は25万人に成長

SHARE:

NewsPicks

ソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks」を展開するニューズピックスは8月5日、ハイエンド人材に特化したリクルーティング事業を開始すると発表した。またこれに合わせてWeb版のサイトリニューアルも公表している。

9D43C3F4-352F-457E-B4B4-0D8BF03DC799

具体的な展開として、NewsPicksはサイト上にキャリアストーリーという求人特集を掲載し、その対象企業が気になるユーザーは「スカウトを待つ」ボタンでデータを登録することができる。人材に興味を持つ企業側は登録されたユーザー情報を参照しマッチングする、という仕組みになる。本件はリクルートキャリアとの業務協力の下に実施される。

ニューズピックスは2015年4月にユーザベースから新設分割の方式で分社化し設立された。代表取締役にはユーザベース代表取締役共同経営者の梅田優祐氏、取締役に佐々木紀彦氏(ユーザベースではNewsPicks編集長 執行役員)が就任している。

また今回のリリースで同社がリクルートホールディングス傘下のファンドを通じて資本業務提携を実施していたことも合わせて伝えている。(2014年8月にユーザベースが実施した4.7億円の資金調達とは別のファイナンス案件となる)

11836317_10152836756862563_2122246418_o

さて、ビジネスパーソンに人気のNewsPicksの動きが活発化してきた。私たちTHE BRIDGEもRSS提供で協力させて頂いているが、大きく流入のあるトラフィックマシーンというよりは、サービスの中でコミュニケーションを活発化させるコミュニティ的な位置づけとして捉えていた。この辺りはSmartNewsなどと毛色が違う。

そして今回取り組みが発表されたリクルーティング事業も興味深い内容だ。冒頭の通り、リクルートとの資本業務提携をきっかけに開始したということで、数カ月間ひっそりと温めてきた企画なのだろう。そもそもニュースメディアと人材広告というのは相性がいい。ジョブボードのような取り組みは古くからあるし、人材の記事広告は読者側も受け入れやすい。

一方で気になるのがユーザー数だ。ある程度のボリュームがなければこういった展開は難しい。そこで広告事業を展開するメディアは通常、メディアシートなどでその影響力を数値化して公表している。そこで梅田氏に現在のNewsPicksの状況を聞いたところ、毎日利用しているアクティブユーザーが25万人に到達していることを教えてくれた。

「現在、NewsPicksは 20代〜40代のビジネスパーソンを中心に購読者数(会員登録をしてくれいてるユーザー数)が60万人、ブラウザとアプリを合計したデイリーアクティブユーザー数が25万人になりました。年内に購読者数100万人を目指しています」(梅田氏)。

例えば日経新聞の電子版は日経Web広告ガイドで6月の月間ユニークブラウザ数を約2500万人、東洋経済は2015年5月の月間ユニークユーザー数を約1550万人と公表している。デイリーとマンスリー、アクティブの定義などいくつも不確定要素があるので単純比較は難しいが、それでも同じくウェブメディアを扱う一人として、順調に成長している印象が強い。

また、今回開始したリクルーティング事業をどの程度見込んでいるのか、その温度感を聞いたところ、このように回答してくれている。

「今回の取り組みはNewsPicksがどの程度、人材領域と親和性が高いかを判断するための実験的な取り組みとなります。まずは年内、リクルート社の協力の下に実験を行い、その結果を踏まえ、今後の方向性を判断していく予定です。特徴としては、既に転職の意思を持ち、転職サイトに登録しているいわゆる「ホット層」をメインターゲットにするのではなく、転職意欲がまだ高まっていない「クール層」にもアプローチするという点になります」(梅田氏)。

通常、ニュースメディアのビジネスモデル構造は広告、購読、イベント、その他の幾つかの柱に分かれる。メディアコングロマリットになるとそこに人材や不動産事業、コンテンツ制作などが加味されてその体を大きくしていく。NewsPicksは既に課金モデルを推進しており、今後始まるであろう広告や今回のような人材事業がどのように組み合わされていくのか、大変興味深い。

----------[AD]----------