2015年4月24日、世界中の人々が注目する中、「Apple Watch」が発売された。4ヶ月ほどの期間が経過し、同デバイスを購入した人の中には「これをどう使ったらいいのか」と迷っている人もいるのではないだろうか。
筆者もなかなかApple Watchの使い道を見いだせなかったが、クラウドファンディングサイト「Makuake」で、Apple Watchの新しい使い方を提案するプロジェクトが始動した。
Apple Watchを車のステアリングに設置するための車載ホルダー「Oh-Thumb(オーサム)」だ。
運転中にスマートフォンを操作したり、オーディオ機器、カーナビを操作するのは危険が伴う。ならば、Apple Watchを利用して、ハンドルを握った状態で音楽や地図、電話等の操作が可能にすることで、より安全に運転できるようにしようというのが「Oh-Thumb」の考えだ。
Apple Watchの画面サイズや操作性で多少注意がそれてしまいそうな気もするが、実際に触ってみないとなんともいえない。だが、少なくとも、スマートフォンを操作してしまうよりは良さそうだ。
「Oh-Thumb」は、今回のクラウドファンディングで目標金額を達成した後、最終版のプロトタイプの作成、金型制作、量産と順番に作業を行っていく予定。
順調にいけば11月に出荷予定だそうだが、クラウドファンディングで得られたフィードバックをプロダクトに盛り込むことがあった場合、遅れる可能性があることを示唆している。
「Oh-Thumb(オーサム)」を開発しているのは、Makuakeで1000万円以上の資金を集めたデザイン性の高いLED電球「Siphon」を開発したビートソニック。
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ビートソニックは、元々名古屋を拠点に車用品をつくっている中小メーカー。今回の、Apple Watch専用車載ホルダー「Oh-Thumb」は彼らの実力が発揮しやすい領域だ。
プロダクト自体ももちろんだが、今回のプロジェクトは「Siphon」に続き、「Oh-Thumb」地方発の企業からプロジェクトが掲載されていることが興味深い。
地方発であっても、アイデアと技術があれば新たな商品開発とプレセールが可能になることを示す事例になってくれることにも期待したい。
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