フットペダルで譜めくりなど、ローランドの電子ピアノがスマート電子楽譜「piaScore」と連携

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スマート電子楽譜「PiaScore」と連携したローランド社のデジタルピアノ
スマート電子楽譜「PiaScore」と連携したローランド社のデジタルピアノ

世のピアニストにとって、なかなかワクワクする時代が到来したのではないでしょうか。これまで本媒体でも何度もご紹介してきたスマート電子楽譜「piaScore」。この度、電子楽器の製造販売を行うローランドと協業し、2015年秋に発売されるデジタルピアノ(「LX-17」「LX-7」「HP605」「HP603」)とpiaScoreとの連携を発表しました。

Bluetoothを用いることで、ピアノ本体のフットペダルを使ったハンズフリーな楽譜の譜めくりが可能に。演奏者は譜めくりの煩わしさから解放され、演奏に集中することができるようになります。

「ローランド社とは、ここ数年間にわたって情報交換をしてきました。今年2月に新製品のデジタルピアノについて連絡があり、今回の連携に至りました。ローランド社はデジタル楽器・音楽に強い会社ですから、テクノロジーを使った音楽事業を追求する弊社との親和性は高いだろうと考えています」(プラスアド代表 小池宏幸さん)

また、piaScore内のYouTube再生では、Bluetoothオーディオ機能によって、音声がピアノ本体のスピーカーから流れるように。YouTubeの音声を伴奏にして演奏するなど、楽しみ方の幅が広がりました。このデジタルピアノは、日本、北米・カナダ、中国・香港・台湾、オーストラリア・ニュージーランド、欧州各国(東欧の一部国を除く)、トルコで販売される予定。

「世界中の楽譜をいつでも手元に」をコンセプトに開発され、2014年には累計100万ダウンロードを突破したpiaScore。7万曲を超えるクラシック音楽の楽譜の無料ダウンロードや、カメラを使った楽譜の取り込み機能、レコーダーやチューナー、メトロノームなど演奏者にとって必要なさまざまな機能を搭載しています。

今後も、楽譜のクラウド化や練習記録の管理など、演奏者の視点に立った機能開発を進めていくとのこと。その中でもフットペダルに着目し、例えば、フットペダルを使った伴奏再生や自動譜めくりのスターとや楽譜の選択などを検討しています。

幼少時代からピアノを演奏して育ったという、プラスアド代表の小池宏幸さん。そうした経験の中で、ミュージシャンが多くの課題に直面していることを痛感し、piaScoreの開発に至りました。ご自身がユーザーでもあることで、サービスの利用者である演奏者に真に寄り添ったサービスが実現しています。

今後、プラスアドが楽器演奏者に対してどんなソリューションを提供していくのか。ますます楽しみです。

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