モバイル広告ブロックがあまり売上に関係ないのでは、という話

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CAUTION / henriquev

<ピックアップ>Good News, Publishers! Mobile Ad Blockers Won’t Actually Block Much Revenue

iOS9で話題になったSafari向けコンテンツブロック、影響あったメディアの方はいたのでしょうか?

私たちはそもそもアドネットワーク自体に売上の比重を置いておらず、この話題についてもやや遠方から眺める程度に見ておりましたが、モバイルからのアクセスが6割以上ありましたので、影響あれば大変なことになります。では実際のところどうなのか、簡単な考察がRe/codeにあったので少し引用してみます。

同記事によれば、まず、アド(コンテンツ)ブロックの対象になるのはモバイルブラウザ(つまりSafari)であり、多くの時間を過ごしているアプリ内の広告には影響がない、という点がまず挙げられると。

さらに、このモバイルブラウザの広告市場ボリュームは、モバイル広告全体の25%、さらにそのモバイル広告自体もデジタル広告全体の13%で、デジタルマーケティングの調査レポート、eMarketerのデータを参照すれば、80億ドル以下にしかならない小さなパイだ、というのが彼らの指摘するところでした。

また同記事で書いている通り、話題になった広告ブロックアプリの開発者、Marco Arment氏が公表したダウンロード数は約2週間で3万8000件だった、ということでこちらもそこまで目立った数字にもなっていません。(現在はこのアプリはAppStoreから削除されています)

つまり、大所高所から見れば微々たるもの、というのはなんとなく分かります。一方で、この「微々たる」ところでメディアを運営していた人たちは、もしかしたら影響あるかもしれません。想像するに、アドネットワークに頼って毎月数十万円から数百万円ぐらいの広告費を受け取っていたようなブログメディアです。

ただ、これについても、アドブロックを導入するようなリテラシの高いユーザー層はそもそも広告をクリックしない方であり、余計なインプレッションが減って、CTR(クリック率)が改善する、という見方もあります。

これは元々アドブロックが発生してきた背景に、これまでの広告モデルが必要以上のインプレッションボリュームを要したことから広告嫌悪が生まれ、ブロックに繋がったという至極当然のフローがあったため、余分なインプレッションが淘汰される、という考え方に近いかもしれません。

デジタルメディアのマネタイズについては、私たちも自分ごととして取り組むものであり、最先端のプログラマブル広告やネイティブ広告、課金や会員制度など、多種多様な視点をもって臨まなければならず、また、それらはメディアが取り扱うコンテンツとある一定の関係を持つ(つまり、なんでもかんでもアドセンス貼ればよい、という時代は過ぎ去った)ことを理解することから始まるのかなと日々思考を巡らせております。

via Re/code