ストレージ技術スタートアップIzumoBASEが、秘密分散機能を搭載したスケールアウトNAS「IzumoFS」バージョン2を発表

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東京に拠点を置き、ソフトウェア・ストレージ技術を開発する IzumoBASE は今日、秘密分散機能を搭載したスケールアウト NAS(Network Attached Storage)である「IzumoFS(イズモ・エフエス)」 Ver.2 を発表した。IzumoFS は汎用 Linux サーバ上で動作し、複数サーバを束ねたスケールアウト NAS を構築できる。拠点間をまたいだクラスタリングを実現できるため、構成するサーバが3台あれば、DR(Disaster Recovery)対策が可能になる。Izumo FS の Ver.1 は昨年11月に発表されていたが、今回の Ver.2 で秘密分散機能が追加され本格発売が開始となる。

クラスタリングしたサーバを同じサーバルームやオフィスの中に配置した場合、当該箇所が災害に見舞われた時にすべての該当サーバが被害に遭えば、データを喪失する可能性がある。Izumo FS では、最少3台から離れた拠点間でクラスタリングを構成できるため、ある拠点が災害に見舞われてもデータが維持され、BCP(Business Continuity Planning、事業継続計画)対策としても有用とされている。

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さらに、今回からサポートされた秘密分散処理によりファイル1個を8つのピースに分解し、それぞれのピースを複数拠点のサーバに分散して保持ができる。分解された8つのピースのうち3つ以下では元のファイルの復元が不可能となるので、仮にクラスタリングを構成するサーバ1台が盗難にあっても安全が担保される。一般的に個人情報は、データが暗号化されていても個人情報として扱う必要があるため、当該データが保存されているサーバは、セキュリティ上厳重に管理されされる必要があるが、IzumoFS では秘密分散処理により、ファイルの分解ピースは無機質なデータとなるため、個人情報の定義から除外されるメリットがある。

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IzumoFS は Ver.1 からの仕様としてインライン重複排除という機能を備えており、データをストレージに書き込む際にブロック単位で重複があった場合には、リアルタイムで該当するブロックを書き込まない処理が可能だ。こうすることで、不要な重複データがストレージに書き込まれなくなり、ストレージの入出力スピード、容量効率の向上を可能にする。インライン重複排除をしない場合と比べて、数倍から数十倍のパフォーマンスで、リソースを有効活用できるようになるとのことだ。

同社は昨年11月、グローバル・ブレインから1.6億円を資金調達していることを明らかにしている。