香港、シンガポール、台湾にも進出予定のNetflix、動画配信サービスの競争が高まるアジアにおける勝算は?

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世界での成功を目指して勢いが止まることのないビデオストリーミング配信企業のNetflixは、果たして成功するのだろうか?

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日本韓国への進出の発表と、中国のメディア各社と提携する可能性があるという話に続いて、Netflixは2016年初めに香港、シンガポールそして台湾に乗り出す予定とのことだ。

デットファイナンスと未公開株式でこれまで17億米ドルを調達しているアメリカ拠点のビデオストリーミング大手Netflixは、インターネットで利用可能な人気番組と映画を厳選してストリーミング配信する。前述の国における使用料はまだ発表されていない。

「東南アジアの中心として、シンガポールは多様性のある洗練された場所ですので、Netflixのサービスを魅力的に感じていただけると思います」とNetflixのCEOであるReed Hastings氏は語った。

アジア市場のハードル

これはNetflixにアクセスするためにVPNサービスに余分な金額を支払っていた多くのアジア人にとって良いニュースとなるかもしれない。VPNコストを節約できることが、新規顧客を呼び込むのに十分な動機となるだろうか。

これが1、2年前の話だったらこの答えはイエスかもしれない。しかしアジアでのビデオストリームシーンはここ数ヶ月で劇的に変化している。

マレーシアに拠点を置くビデオストリーミングプラットフォームiflixは最近、Catha GroupとPLDTを筆頭に3000万米ドルの資金を調達し、この資金は同社の東南アジアへの事業展開に費やされる。同プラットフォーム独自の番組などのストリーミングに加え、ハリウッド発のコンテンツはもちろん、タイ、ソウル、香港などといったアジア地区のコンテンツもプロデュースしていくという。

さらに、使用料は月額わずか8リンギット(およそ1.86米ドル)で、Netflixのアメリカ市場での月額使用料の7.99米ドルを大きく下回る。

3ヶ月前、中国の大手eコマース企業AlibabaはTmall Box Officeをローンチする計画を発表したが、同社はこれを「アメリカのHBOのような、また、アメリカのNetflixのような」プロジェクトへと作り上げていきたいとしている。

Netflixの悩みはそれだけではない。ビデオストリーミングテレビボックスが近年人気を増していることだ。

これらデバイスの価格はたったの120シンガポールドル(約85米ドル)で、しかも最低4.99米ドルから映画や人気のテレビ番組を視聴することができる。

私がXiaomiのMi Boxを販売する店を訪ねたとき、これらデバイスはFOX NewsやHBOなど多くのチャンネルを無料でストリーミング配信できることがわかった。また、Southpawなど最新のハリウッド映画も無料でストリーミング配信できていた(とはいえ、店のスタッフは保証するとは言っていたものの、その合法性は疑わしいが)。

こういった代わりとなる手段がなくても、Netflixはアジアで上昇し続けるハードルに直面しなければならない。メディアの著作権侵害はいまだにアジア地域ではびこっており、世界中の著作権侵害の30%を占めている。シンガポールだけでも違法ダウンロードは毎月30万件ある。

アジア市場で成功するにはNetflixは競争力のある価格だけでなく、アジアの消費者に向けて手堅くユニークなサービスも提供していく必要があるだろう。

【via e27】 @E27sg
【原文】

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