楽天やヤフーのテナント店舗がスマホ対応サイト作成に使う「スマオウ」が別会社化ーー目指すは継続率8割

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スマオウのファウンダー 安部遥子さん
スマオウ代表の安部遥子さん

楽天やヤフーのオンラインモールのテナント店舗が、簡単にスマホ対応のウェブサイトを作成できる「SUMAOU!(スマオウ)」。以前には、ファウンダーの安部遥子さんへの取材記事をお届けしました。これまで大阪のfcafeの傘下で運営されてきた同サービスが、本日9月1日、完全に別会社化されました。

2014年9月16日にサービスを開始したスマオウ。この約1年ほどで、申し込み店舗数は3,000店舗を超えています。ウェブやスマホの知識が豊富でなくても簡単に使えることをコンセプトにするスマオウ。テンプレートを選べば、あとはその時々の取扱い商品の中からおすすめ商品などを自動で選択してレイアウトしてくれるため、店舗運営者の労力は最小限で済みます。新商品が加われば、それが自動で表示される。更新が滞ってしまう心配もありません。

今年7月5日に、サービス開始から最大規模のアップデートを実施。利用店舗からリクエストの多かった様々な機能を追加しました。例えば、特定の商品の掲載、自由に記述したHTMLの差し込み、各ブロックの掲載順の入れ替えなど。単純なテンプレートではなく、ある程度カスタマイズすることが可能になりました。

今回のアップデートは、スマオウで作ったスマホサイトをある程度カスタマイズまでしたけれど、「自分が思うようなカスタマイズができない」「欲しい機能がない」といった理由で離れてしまうユーザーを見据えて行ったもの。リリース後、スマオウのカスタマーサポートには喜びの反響が集まっています。

スマオウは、現在もリリース当初から変わらず、安部さんとクラウドソーシングで見つけたエンジニアさんとの2名体制。カスタマーサポートは、アルバイトが一人。今回なぜ、別会社にするという判断に至ったのか、安部さんはこう話します。

「もともと、独立したい、社長業をやりたいという気持ちはありませんでした。自由にやらせてもらう環境が大事でした。でも、東京で一人で事業を進める中で考え方が変わって。組織の中のチームでやるより自分のチームにすることで、サービスの開発にもっとスピード感を持って取り組みたいと考えました」

完全に独立した今、今後のサービス拡充のためにも資金調達という選択肢もあるはず。でも、当面は一切の外部資金を入れること無く、地味に着実にサービスを作って行く予定です。そこには、安部さんのチーム作りへのこだわりが感じられます。

「資金調達をしなくても何とかなるだろうという思いと、サービス単体だけでなく、永続的にいいサービスが生み出せる組織を作りたいと思っています。同じ目的に向かって進める仲間を見つけて、一つの文化を作り上げてブレずにサービス作りに励めるような。まずは、その土台を作りたいです」

目下の目標は、顧客の継続率のアップ。最終的に、8割くらいの継続率にまで持っていくことを目指しています。また機能面では、ウェブブラウザでのプッシュ通知を行うASPサービスの開発を検討中。メルマガに変わる販促ツールを求めるEC店舗運営者の声は多いため、まずは既にブラウザのプッシュ通知に対応するAndroidから、そのニーズに応えていくことを考えています。

これまで自宅がオフィスも兼ねていたスマオウですが、渋谷のレンタルオフィスに引っ越すことに。窓もない閉鎖的な空間の写真を目にした友人に、「これ、独房ですやん」と突っ込まれてしまったのだとか。一人で起業して東京に出て来た「ぼっち起業」から「独房オフィス」へ。何とも頼もしい安部さんの挑戦はまだまだこれからです。

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