#TiATokyo2015: ピッチセッション「Arena」でアジア各国から予選を勝ち抜いた9チームがしのぎを削る

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これは、Tech in Asia Tokyo 2015 の取材の一部だ。

Arena には 1,314社のスタートアップから申し込みがあり、アジア各地で実施された予選には選ばれた37チームが参加。各国予選から9チームが東京に集まった。審査の結果、この中から Tech in Asia Tokyo 2015 の優勝者が決まる。

Arena の審査員を務めたのは、次の方々だ。

  • Infinity Venture Partners 共同代表パートナー 田中章雄氏
  • DeNA ベンチャーキャピタリスト James Riney 氏
  • Atomico 日本パートナー 岩田真一氏
  • East Ventures 共同設立者兼マネージングパートナー 衛藤バタラ氏

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Yappli(日本)

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Yappli は、企業のマーケティング担当者など、コードを一切書けないユーザーでもテンプレートから機能やデザイン素材を選択することでモバイルアプリを開発することができる。2015年4月からは、コンテンツを持つ企業のアプリ開発を引き受け、アプリ内課金のレベニューシェアモデルを開始した。今月初めに3.3億円を調達した

Collegedunia(インド)

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インドでは、毎年2,700万人が単科大学に入学している。Collegedunia は、エンジニアリング、経営、医療、ファッション、美術などの単科大学について、授業料、入学試験、ランキングなどについての情報を提供するモバイルポータル。大学のウェブサイトや Facebook グループに簡単に移動できるほか、複数の大学の入学試験を受けるユーザのために、試験日のスケジュール管理ができる機能も提供。

Popslide(フィリピン)

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PopSlide」は東南アジア最大のモバイルリワードプラットフォーム。現在、インドネシア、マレーシア、フィリピンで利用できる。ロックスクリーン上にニュース、エンタメ情報、天気予報、懸賞情報などを配信、ユーザーは、そのロックスクリーンの解除やコンテンツを読むことで、プリペイド携帯の利用料金を獲得できる。昨年5月には1.3億円、今年5月には数億円を調達している。

dot(韓国)

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dot は点字が表現できるスマートウォッチ。視覚障害者がスマートウォッチのように使え、メッセージのやりとりやソーシャルネットワーク上の投稿を読める。通常の点字キーボードは5,000ドル程度するが、dot は290ドルで提供できるため、視覚障害者へのギフトとしても最適。8つ以上の特許により、dot 上の点字表示部の小型化に成功している。地下鉄、銀行、バス停などでの設置にも応用可能。

ユカイ工学(日本)

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ユカイ工学は、人間にフレンドリーなインターフェースにより、音声認識、家電の遠隔制御などができるロボット「BOCCO」を開発。7,000万人にリーチのある DMM.make Robots で7月に発売したほか、海外では Kickstarter でクラウドファンディング・キャンペーンを展開し3週間で2万ドルの調達に成功した。同社の他のプロダクトである konashiNekomimi などとあわせて、2016年には400万ドルの売上を期待している。

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Playbasis(タイ)

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Playbasis はゲーム会社が得意とするユーザ・エンゲージメントのノウハウを、実生活やビジネスに根付いたアプリに応用できる、ゲーミフィケーション API/プラットフォームを提供。ポイント付与、目標達成支援、アプリ管理、ユーザマネタイズ支援などを提供している。来年には新規ユーザの獲得支援機能も追加の予定。タイでは True という通信会社が Playbasis を用いて、旧正月に True のEウォレットのゲーミフィケーション・キャンペーンを行った。昨年2月に77万ドルをシードラウンドで、今年6月に185万ドルを調達している。

ma.nabo(日本)

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mana.bo」はスマートフォンで、いつでも簡単に質問できる家庭用しサービスを提供。手書き認識によりユーザの書き込みを、他のユーザが活用することを意図してデータベースに取り込めるほか、MOOC 向け API により、MOOC を使うユーザが mana.bo のプラットフォームを使って質問できる。また、mana.bo には自前の数千人のチューターに加えて、6万人の登録チューターがいる。2013年にCAVから3,800万円、2014年にベネッセなどから3.3億円を資金調達している。

Vibease(シンガポール)

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インターネットを通じて、遠隔で動きを伝達できるスマートバイブレータを開発していた Vibease だが、調査によれば、53%の女性はセックス中にオーガズムを感じていないことが判明。オーディオと同期する Vibease 向けに、女性がオーガズムを感じられるようにするオーディオファンタジーのマーケットプレイスを開設。オーディオ・マーケットプレイスの拡張などのため、200万ドルを資金調達中。現在、プロモーションコード「TOKYO」で、Vibease バイブレータが79ドルで購入できるキャンペーンを展開している。

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Shakr(韓国)

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Shakr はテンプレートを使って簡単に商品紹介/人物紹介のプロモーション・ビデオが作成できるプラットフォーム。クラウドソーシング的にテンプレートを作成するデザイナーを有し、デザイナーにはレベニューシェアでテンプレートの作成料が支払われる。ユーザは10分ほどでビデオを作成でき、作成は無料だがダウンロードにあたり50ドル支払う必要がある。2015年現在、毎月25.5%のペースでユーザが増加している。

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