シンガポールの短編映画プラットフォーム「Viddsee」が、サイバーエージェント・ベンチャーズらから230万ドルを調達

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シンガポールのスタートアップ Viddsee は、アジアの短編映画を紹介するオンライン・プラットフォームだ。同社は30日、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)をリード・インベスターとして230万ドルを調達したと発表した。なお、このラウンドには、CAV 以外でもう一社が参加しているが、その内容は明らかにされていない。

同社は2013年2月、シンガポール政府のスタートアップ支援機関の一つである ACE Singapore から支援金として4万ドル(米ドル)を手に入れ、これまで短編映画のポータルサイトを開発してきた。2014年11月には iOS アプリを、2015年8月には Android アプリをリリースし、データを先行ダウンロードすることで、たとえオフラインでもモバイル視聴可能な環境を提供している。今年4月からは Nikon Singapore と提携し、映画製作者のモチベーション向上を意図して、Viddsee サイト上で「Viddsee Shortee Award」を毎月開催。受賞者には、1,700シンガポールドル(約14万円)相当のNikon製カメラを贈呈してきた。

Viddsee の2人の創業者である Derek Tan 氏と Ho Jia Jian 氏は、次のようにコメントしている。

2年前の創業以来、短編映画の著しい消費動向を目の当たりにしてきました。Viddsee を通じて、ある一本の映画が50万人に鑑賞されれば映画館での上映3,000回分に相当し、想像をはるかに超えるものです。モバイルが先行するアジアでは、短編映画は、ポケットの中に入る、よりパーソナルなものになっていくでしょう。(共同創業者 Derek Tan 氏)

Viddsee がもたらすアクセスの良さをもってすれば、映画鑑賞はもはや受動的な体験ではありません。我々は短編映画のプロダクトを作り、ユーザをエンゲージしてきました。今後は、戦略的および文脈編集ベースのマーケティングによって、ユーザとの会話を強化していきます。これは特に、インドネシア、台湾、フィリピンなどの主要地域市場で見受けられることです。(共同創業者 Ho Jia Jian 氏)

インターネットのアクセス手段としてモバイルが圧倒的に先行する東南アジアにおいては、映画を届けるメディアとして、映画館やテレビよりも手軽なスマートフォンが注目されている。ユーザの滞留時間も比較的長いことから、Viddsee のプラットフォームを通じて、さまざまなマネタイズ手段が考えられるだろう。

このディールを担当した、サイバーエージェント・ベンチャーズのジャカルタ・オフィス代表を務める鈴木隆宏氏は、次のようにコメントしている。

アジアではコンテンツやクリエイティビティが不足していないものの、聴衆のニーズに合ったものを提供する上で力となるのは、それらを届けるメディアとコンテンツの両側面から、アクセスしやすい環境を提供することです。

我々は、オンライン動画の分野で、技術が映画コンテンツの新しい波を生み出すと考えています。特に、多くの人にとって、モバイルデバイスが最初のインターネットのタッチポイントとなる、インドネシアなどの市場においてはそうです。

Viddsee はそのような人々に対して、質のよい映画を見せる最初の体験を提供できるプラットフォームになるでしょう。我々の今回の出資によって、Viddsee はその市場の可能性を現実のものとし、ユーザのアクセシビリティとエンゲージメントを伸ばすことに注力することができるでしょう。

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