YouTuberの制作映像を素材に動画広告を作るサービス「C-clip」がスタート、BitStarとGMO TECHが連携

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c-clip

YouTuber関連サービスを提供するBizcastと、GMO TECHが共同してYouTuberが制作した映像を動画広告の素材としても使えるサービス「C-clip」の提供を開始した

Bizcastは、YouTuberと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」を運営するスタートアップ。「BitStar」は、今年の9月1日にβ版がリリースされている。

「BitStar」の利用は、動画広告を配信したい企業がサイト上でYouTuberを探し、発注。受注したYouTuberが映像を制作し、自身のチャンネル上で映像を配信するという流れだ。

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左:Bizcast代表取締役の渡邉 拓氏 右:GMO TECH 菅野鉄平氏
左:Bizcast代表取締役の渡邉 拓氏 右:GMO TECH 菅野鉄平氏

今回、両社が提携して提供される「C-clip」は、「BitStar」で作られたYouTuberの制作映像を素材に15秒〜30秒程度の動画広告を制作。制作された動画広告を、動画アドネットワークを活用して配信を行うというものだ。

動画の二次利用に関する交渉はBizcastが行い、動画広告の編集やネットワークでの配信はGMO TECHが担当する。GMO TECHで「C-clip」を担当している菅野鉄平氏は、

「動画広告が流行り始めていて、ニーズは増していますが、従来のバナー広告と異なり、量産は難しい状況。YouTuberが制作した動画を使うことができれば、元の動画を素材に編集することで動画広告を量産することができるのでは、と考えました」

と語る。「BitStar」を運営し始めて日々、YouTuberによる制作動画は増えていっているが、もっとうまく活用できないかと考えていたBizcast代表取締役の渡邉拓氏と菅野氏が出会い、最初の打ち合わせをしてからわずか2ヶ月の期間で同サービスのリリースに至ったという。

bitstar

「これまで「BitStar」では、YouTuberの制作映像は作りきりで終わっていました。「C-clip」を提供することで、動画の量産にも取り組むことができることに加え、GMO TECHの営業リソースを使わせてもらうことができます」

と、渡邉氏は今回の提携に関してコメントした。サービスの利用プランは最低価格が40万円からスタートし、起用するYouTuberの述べファン数と広告動画の制作本数によって変化する。

動画の制作まではこの料金内におさまり、アドネットワークに動画広告を配信するのには別途料金がかかる。GMO TECHとしてはこちらで売上を確保する狙いだ。

スタートアップにとって、こうした提携ができることのメリットは大きいだろう。この連携が「BitStar」にどのような反響をもたらすかにも注目したい。

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