オンライン爆買アプリの「bolome(波羅蜜)」が、Baidu(百度)など中韓数社から3,000万米ドルを調達

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日本の街角から、中国向けに商品の実況中継をする bolome のスタッフ。
日本の街角から、中国向けに商品の実況中継をする bolome のスタッフ。

中国にいながら日本を爆買できる越境ECアプリ「bolome(波羅蜜)」は26日、3,000万米ドルの調達を発表した。このラウンドに参加したのは、中国から Baidu(百度)、中国・深圳に拠点を置く Share Capital Partners、韓国の Neoplux(네오플럭스)KB Investment(KB인베스트먼트)、名称非開示の中国企業1社、さらに既存株主だ。

今年6月に行ったラウンドでは、bolome は、韓国 LG グループ系の LB Investment、中国の Chengwei Capital(成為創業資本)、シンガポールの Vickers Capital(偉高達創投)から総額1,000万ドルの資金調達に成功している。

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なお、上海の第一財経日報によれば、一部で Baidu(百度)が bolome を2億ドルで買収したとの情報が流れたが、21日に開催された「越境EC発展サミット(跨境電子商務発展峰会)」の席上で、bolome の共同創業者である Zhengdong Zhang(張振棟)氏はこの内容を否定している

THE BRIDGE の問い合わせに対し、bolome の共同創業者である水野氏は、今回の調達を通じて、bolome は Baidu らとの提携関係を強化し、中国の春節(2016年2月10日前後)までをめどに、Baidu 上での取扱商品の関連キーワードに対する検索結果において、bolome の商品を優先的に表示し、Baidu 上で決済が完了するようなしくみを提供すると述べた。

bolome は昨年9月に開発に着手し、今年7月にサービスを開始。会社設立からの8ヶ月で総額4,300万ドルを調達しており、短期間での調達額の大きさという観点で見てみると、2010年に会社設立から8ヶ月で総額4,100万ドルを調達した Xiaomi(小米)を上回っている。

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