エンジニアに「今日求められる」実務スキルを問うチェックツール「codecheck」が企業登録を開始

SHARE:

CodeCheck

近年、エンジニアの採用における「コード採用」や「GitHub採用」などが注目され、ますますプログラミングの実力が問われるようになっています。ところが、既存の方法ではエンジニアの実践力の見極めが難しく、十分に機能しているとは言えないのが現状です。

正式リリースを2016年2月に控えて企業による事前登録を開始したのが、「codecheck(コードチェック)」です。今日求められるスキルを試験化できるプラットフォームとして、アプリケーション開発会社のギブリーが開発しました。

codecheckは、日々更新できる多彩なプロジェクト型テストを提供できるもの。フロント、ゲームエンジン、チューニングやデバッグなど作成した多彩な試験問題は、GitHubでバージョン管理。変化がめまぐるしい技術の進化にあわせて、少しずつ最適化していくことができる仕組み。

また、同社が提供するオープンソースで仮想環境を構築すれば、受験者は使い慣れたPCを使って自身の開発環境で試験に臨めます。受験者の回答に対しては、mochaやRspec等のテスト駆動開発の現場で実践的に使われているテストフレームワークを用いた自動採点をサポートすることで、機能を実装する力を定量的に評価することが可能です。

同時に、例えば、実践で利用しているプロジェクトのソースコードをそのまま使って「もしあなたがこのプロジェクトのマネージャーだとしたら、どのようなリファクタリングを施しますか?またその理由を記載してください」といった設問を設けることも。採点者たちによる投票(タグ、コメント、イイネ)を使った評価の仕組みで、エンジニアを「実装力」と「個性」の能力を導き出します。

以前から「Cody’s Check」というプログラミングスキル判定ツールを提供してきたギブリー。エンジニアのより適切な評価や企業とのマッチングを行うために何が必要か。それは、エンジニアの実務スキルを適切に評価することに他ならず、そのためには日々進化するテクノロジーの「可変性」に対応することが必須だと考えました。

「スキルチェックツールが古い技術を学ぶことを推奨してしまったり、情報収集能力(正しいリファレンスができるか)を阻害してしまったりするようではいけない。こうしたリスクを踏まえて、「今日求められるスキルを試験化して、エンジニアの今日時点の開発環境で受験してもらう」という現在のcodecheckの仕様にたどり着きました」(同社COOで、codecheck事業責任者の新田 章太さん)

従来の試験問題の多くは、知識を測る問題であることが多かったと話す新田さん。自分のPCでの受験が認められていないため、オンラインでの検索や他人のコードの閲覧などができず、仕事場における「実践」とはかけ離れていたと。codecheckなら実践力を適切に測ることができます。

自社独自の問題を作成したコーディング・インタビューなら、求職者に企業の技術文化を伝えることにも繫がるcodecheck。また採用だけでなく、新卒や社内における新技術の教育や研修ツールとしての導入としても有効だと言います。codecheckの月額利用料は500ドル〜。来年2月の正式リリースに向けて、公式サイトで事前登録を受け付けています。

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録