アジア各国でのオフショア開発事業と、旅行商材や航空券の価格比較サイトを運営するエボラブルアジアは、Fenox Venture Capital とヒトトキインキュベータから、総額約6.4億円を調達したと発表した。ヒトトキインキュベータは、今年5月に誕生した日本たばこ(JT)とヒトメディアによる合弁ベンチャーキャピタル。エボラブルアジアでは、今回の調達を受けて、財務と経営基盤の強化を図り、オフショア開発のシリコンバレーにおける展開、オンラ イン旅行取引事業の海外展開、日本へのインバウンド旅行者への事業展開を加速する。
エボラブルアジアは2007年に旅キャピタルとして創業。ベトナムでのオフショア開発事業のほか、「TRIP STAR」、「エアーズゲート」、「e航空券.com」、「空旅.com」といった旅行商材、航空券の価格比較サイトを、日本語、英語、韓国語、中国語で提供している。9期目となる2015年9月期の売上は190億円を見込んでいることから、今回の資金調達は、資金的な需要よりも、海外展開におけるパートナーシップを重視したものと考えられる。
Fenox Venture Capital はシリコンバレーや東南アジアにネットワークを持つため、エボラブルアジアにとっては、これらの地域のオフショア事業の需要開拓や、旅行比較サイトのローカリゼーションを円滑に進める効果が期待できる。ヒトトキインキュベータは、ハンズオンによるスタートアップ起業を支援するモデルだが、運営にはアメリカやアジアに投資の実績があるヒトメディアが関わっているため、Fenox 同様、エボラブルアジアの海外サービス展開を念頭に置いた出資であることが推測できる。
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