訪日旅行者向けメディア「Japan Info」を運営するGroodがベンチャーユナイテッド、ガイアックスからの資金調達を実施した。
Groodはこれまでに音声クラウドソーシングサービス「Voip!」や、オーダーメイド旅行の計画が行える「tabikul」を手がけてきたスタートアップ。「Voip!」はココンに事業譲渡し、「tabikul」の運営を停止させてGroodが新たに注力しているのが「Japan Info」だ。
Groodが同メディアをリリースしたのは、2015年1月。リリースから10ヶ月ほどで、月間100万UU、Facebookページのいいね数が20万ほどの規模に成長している。掲載している記事本数は月に400本ほど、テーマはカルチャーからトラベル情報まで幅広く取り扱っている。
訪日旅行者数は右肩上がりで成長しており、数多くのプレイヤーが注目している領域だ。当然、他にもインバウンドをテーマにしたメディアは複数登場している。「Japan Info」はこうしたライバルとどのように競争していくのだろうか。
そう尋ねたところ、Grood代表取締役の原口 悠哉氏はこう答えてくれた。
「『Japan Info』は多国籍なチームで運営しています。ライターネットワークを構築しており、これまでに培ってきたクラウドソーシングの運営ノウハウを活かしてコンテンツの質と量の両立を目指しています。」
「Voip!」時代に培ったクラウドソーシングのノウハウが活きており、質の高いコンテンツを量産できる体制を構築しているという。多国籍のチームビルディングや運営体制づくりといった部分で、他のメディアとの差別化が図れそうだ。
また、原口氏はサイトをリリースするにあたって浅草で外国人観光客約200人にヒアリングを実施したという。同氏が最初に手がけたプロダクト「全国告白白書」でも、街中でヒアリングを大量に行ったというエピソードがあった。こうした行動力こそが差別化につながるのかもしれない。
「Japan Info」はすでに大手企業や政府機関からの広告出稿も実施している。現在、「Japan Info」は英語・繁体字(台湾・香港)版で運営されている。今回の調達資金をもとにさらなる多言語対応などを通じて、メディアを成長させていく方針だ。
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