多くのアイデアを検討して、決断するために必要なこと

Alex Bashinsky氏は、再訪問者を顧客へと変えるオンラインマーケティングプログラムを提供するPicreelの共同設立者である。彼の連絡先は @abashinsky

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真の起業家は日常生活の中で閃きを得るコツを知っている。たとえば、業務をこなすために必要なトラッキング機能がないという状況では普通の人なら苛立つところだが、起業家としての意識がある人にとってはインスピレーションの源となる。

しかし、身近なものや普段感じる不便さなどから成功しそうなビジネスを見出していては、起業家のTo-Doリストはすぐにいっぱいになってしまう。結局、追求したいアイデアはたくさんあるのにその全てを実行するための準備ができないという、アイデア超過状態になってしまうのだ。

既存の会社さえ、このような難問にぶち当たることがある。あなたのビジネスは、コンセプトAかコンセプトBのどちらに研究開発資金を投資するべきか? 製品が役に立つと思われる4つの領域のうちどれを最初に追い求めるべきか? 多くの選択肢のうちどれが最も大きなリターンが見込めるかが明らかでないとき、こうした決定はますます複雑になる。

最も裕福な者でない限り、時間、お金とエネルギーには限りがある。だから、経営者候補の人間や困惑しているリーダーなら、あまりに多くの考えがあるときどのように進めて行くかのフレームワークが必要だ。以下のステップは、フラストレーションの大きな原因を最小にするステップとなるだろう。

ステップ1 – 各々の選択肢におけるリスク対リワードの明確な定義

私のビジネスパートナーRoman Marvaniuk氏とPicreelをローンチする前、私たちはいくつか異なるアイデアを議論していた。当時私たちはウェブサービスとモバイルアプリケーションを提供するアウトソーシング会社とともに仕事を始めていた。しかし、他社のために資産を生み出すのをやめ、自分たちのためのビジネスを確立したいと思っていた。

Picreelは私たちが見当した様々なアイデアの1つに過ぎない。最初の評価プロセスはつまるところ1つになった。リスク対リワードだ。

私たちが最初に行ったのは、各々の選択肢から何を得ようとするのかだけでなく、それらのアイデアを成功させるためどんな種類のリソースに投資する必要があるかについて評価することであった。例えば、独自のアプリを開発することは、十分に成熟したSaaS製品を開発することより、かなりコスト的にも時間的にも効果的であろう。しかし、SaaS会社が生み出すことができる潜在的な儲け値は、今後見込みのあるアプリの儲け値をはるかにしのぐものであった。

私はここでまとめた詳細な財務問題には触れない。しかし、あまりに多くの考えを考慮する立場にあるならば、できるだけ細かく分析することを勧める。遅い成功、安定した成長と爆発的な売上高を持つ異なる財政的モデルを構築してほしい。各々のモデルについての財政的な予測は、会社の実際の成長率に応じて変化するだろうか? 全ての場合において、私は最悪の事態に備えて計画を立て、最良の結果を望むことが好きだ。

ステップ2 - 既存マーケットの分析

自分のアイデアがどれだけ受け入れられるかは、その参入しようとする市場の競争がどれだけ激しいかに関わっている。例えば、モバイルアプリ市場はかなり競合が多くそこで注目を集めるのは難しい。一方、訪問者の離脱率改善に関するテクノロジーは、成功が期待できるニッチな分野で競合も少なかったため、私たちはすばやく知名度を上げるために他ともすぐに差別化できると感じた。

The Personal MBAの著者のJosh Kaufman氏は、自分のアイデアそれぞれをマーケットに投入する際、そのマーケットを見極めるのに、以下3点を自問し続けることを勧めている。

  • 自分のアイデアにとってそのマーケットは、どのくらい魅力的だろうか?
  • もっと確実なマーケットが他にはないだろうか?
  • もっと魅力的なマーケットに訴求できるようアイデアを変えることができるか?

私は、過去の経験からもう少しリストに追加したい。

  • 自分のアイデアは競合よりも優位な点に立っているだろうか?
  • 今、アイデアを実行に移すことで、他者を阻止する先行者利益が狙えるだろうか?
  • 1つのアイデアを元に徐々にコンセプトを膨らませ、軌道に乗った際に他のアイデアを盛り込めるだろうか?

注:この時点において、皆さんは自分のアイデアそれぞれに対してマーケットと利益があるものと考えていると思う。だが、プロダクトとマーケットが合っていないことがビジネスが失敗に終わる主因であることを考えると(CoFounder誌による調査で、20%以上のスタートアップ起業家が彼らのビジネスの終焉の原因としてあげていることが明らかになった)、マーケットのポテンシャルを危惧する前に正しいマーケットを正しく選びたいと思うだろう。

ステップ3 – それぞれのアイデアを実行する能力

Roman氏と私が最後に行ったのは、自分たちが提案していたアイデア一つ一つについてどれくらい効果的に行動を起こせるかを慎重に考えることだった。いくつか異なる質問を問うてみることが必要だった。

  • どのくらいの人数のスタッフが必要か? モバイルアプリに必要なのは開発者だけかもしれないが、SaaS会社は開発、テクニカルサポート、カスタマーサービスと会計ニーズを満たす必要がある。
  • どういう技術が各々のアイデアに必要とされるか(そして、自分たちにはどんな技術があるか)? たとえば、自分がモバイルアプリ開発者であるならば、マーケターが自分以外に開発者を雇うケースに比べると、アプリ制作はより容易な選択となるだろう。
  • どのような財源が利用できるか? より大きなアイデアと大きなチームを必要とするアイデアは、より多くの資金を必要とする。すぐに使える運転資金をどのくらい持っているのか? そして、実際に会社で働く時間に対して資金調達にどのくらいの時間をつぎ込む気があるのか?
  • どのくらい迅速に各々のアイデアを実行することができるか? ステップ2で先行者利益が潜在していると確信したのであれば、実際に会社や製品を即座に実現に至らせ利益を得ることができるのか?

これらの質問に答えるのは簡単ではない。 そして、別のアイデアよりも一つのアイデアを追及するにつれて、自分の答えが進化していくのがわかるだろう。しかし、事前に答えを精査してほしい。事前に研究をすればするほど、最終的に成功しないアイデアに膨大な時間や資金、エネルギーをかける可能性は少なくなる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
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