インド最大スマホメーカーのMicromax、2016年にアメリカへ進出の噂

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インド発テクノロジーニュースの勢いは今日、とどまる所を知らない。国内最大のスマートフォンメーカーMicromaxが来年、アメリカ市場へ進出するという。

Micromaxは1月頃にSamsungを抜いてインドのモバイル市場トッププレイヤーとなった。インドは2017年までに世界第2位のスマートフォン市場となるとされており、Micromaxはグローバル市場でも目が離せないビッグプレーヤーとなるのは間違いないだろう。

とはいえ、インドや中国など巨大な市場でトップの地位を確立したとしても、アメリカでのスマートフォン消費者の獲得が必ずしも約束されているとは言えない。Huawei、ZTE、Lenovo、Xiaomi(Xiaomiは訴訟沙汰になるのを恐れいまだにアメリカ市場に参入せず)を例にとってみれば、苦戦を強いられているのが理解できるだろう。

Micromaxにしても、アメリカ市場参入に当たり同じような結果となると考えざるを得ない。アメリカの消費者に関して言えば、Micromaxは聞いたこともない外国メーカーでしかなく、いくらか安値ではあるとしても、SamsungやAppleを差し置いて購入する人はどれだけいるだろうか?

The Informationによると、Micromaxは、「Yuというスマートフォンプレミアムブランドを来年アメリカでローンチすることを検討中であるが、(略)[しかし同社の]共同設立者であり系列会社Yuの経営者であるRahul Sharma氏は、Yuの立ち上げは未決定であると述べている」という。YuデバイスはAndroidのCyanogen版を採用しており、インドでの販売価格は200米ドルである。Micromaxは3月区切りの会計年度において15億米ドルの収益を記録した。

これは驚異的な数字である。というのも、同じくインド市場に重点を置くPanasonicは、世界的スマートフォン競争への返り咲き計画の一端として、電話関連部門において2018年までに20億米ドルの売上を目指していることがわかっている。一方Micromaxは、2016年3月までの会計年度には22億5000万米ドル到達が想定されている。

同社は今月、価格150米ドルまでの新型スマートフォンを1年で最高48タイプ生産する計画を発表した。Micromaxは間違いなく積極的な動きを見せており、しばらくの間は勢いが衰えることはないだろう。同社の動きからは目が離せない。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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