Sequoia Capitalが、インドネシアの〝オートバイ版Uber〟Go-Jekに出資

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インドネシアの「オートバイ版Uber」サービス Go-Jek は、国内で最も話題のスタートアップの一つだ。しかし同時に非常に秘密主義でもある。同スタートアップは、さかのぼること2011年に設立して以後、資金調達のニュースは全く発表されていない。これまでのところ、我々が唯一お伝えできるのが、Go-Jek は NSI Ventures に支援されているということだけだ。

この数ヶ月、Go-Jek がさらに資金を調達しているという憶測がたくさん飛び交っていたーその噂によると、Sequoia Capital が Go-Jek に資金調達をしたというのだ。ところが Sequoia はここにきて、 オンラインポートフォリオに Go-Jek のロゴと説明を含めており(下の写真)Go-Jek への投資を正式にしたように見受けられる。

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Go-Jek の CEO、Nadiem Makarim 氏と CFO の Kevin Aluwi 氏は投資について極秘にしており、Tech in Asia にインタビューされた時も陰に身をひそめて資金調達の情報は非公開にすることを選んだ。

地元の技術マニアならきっと退屈顔で、「そうですよ、資金調達のことならもうとっくに知ってます。私たちは街の人たちと話をしますからね」 と言うだろう。しかしよそ者から見ると、投資者―被投資者の関係はそれほどはっきりしてはいないのだろう。Makarim 氏が Tech in Asiaに 公言して語ったのは、Go-Jek はジャカルタに5つ以上の事務所を構えているということだった。同社が十分な資金を持っていることは、Go-Jek の絶え間ない展開からもわかる。フードデリバリーサービスの Go-Food、小荷物配達サービスの Go-Box、食料雑貨配達サービスの Go-Mart とさらにそれらは続く。

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過去に、Makarim氏は、インドネシアの起業家は多額のお金を受け取り、素早く使い、いちかばちかやってみる勇気を持つべきだと言っていた。もし彼が自身のアドバイスを心に留めているというのなら、彼と Aluwi 氏がSequoiaの資金で行っていることがまさにそれだ。すなわち、いちかばちかやるということだ。

バイクタクシーとくれば、ジャカルタにおいてはほぼ間違いなくGo-Jek が真っ先に浮かぶのだが、Makarim 氏はGrabBike の Anthony Tan 氏とインドネシアのバイクチャンピオンのタイトルをかけて競い合うことになるだろう。GrabBike の親会社 GrabTaxi はユニコーンステータスに達し、最近の資金調達ラウンド後、15億米ドルの評価額となった。

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【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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