今年の春に20%の従業員をレイオフしたMakerBot、市場の急速な変化に対応することを理由に、また新たにレイオフを実施

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Image by Steve Jurvetson on Flickr
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<ピックアップ>MakerBot Lays Off 20 Percent of Staff for the Second Time This Year

今年の4月、事業の再構築と経費削減、プロフェッショナル市場や教育市場に注力するとして、従業員の20%である100人ほどを一時解雇したと報じられていた3DプリントメーカーのMakerBotでしたが、半年を経た現在、また新たに従業員を20%のレイオフを実施すると報じられています。

MalerBotは、Makersの盛り上がりと同時に3Dプリンターメーカーとして世界から注文が殺到し、2012年から2014年にかけて600%以上の成長がありました。しかし、市場の変化に対応するための事業戦略の修正やメーカーとしてのコンシューマー向けからプロフェッショナルや法人向け、教育市場への参入などを理由にために今年の春にレイオフを実施しました。

事業の方向性を修正するためにレイオフを実施したのにもかかわらず、今回また新たにレイオフをする理由とはなんなのか。CEOのブログによると、チームの再構成のためのレイオフ、チームのリーダーシップ構築とMakerBotの3Dエコシステムの事業の方向性の修正、ブルックリンにあるR&Dチームを閉鎖して機能を集中させ、社内のコミュニケーションやコラボレーションを促進させること、同時にブルックリンにはMakerBotの工場として建てなおすこと、次世代の3Dプリンター機の開発に力を入れること、などが書かれています。

また、最近ではさまざまな企業が3Dプリンターの開発に力をいれ、ハードウェア開発やMakersの動きもこの数年で大きく変化してきました。そうした市場全体の大きな変革と将来起きうる変化にうまく対応するために、スモールチームにして事業の方向性とフォーカスするための事業を選定し直そうという動きといえます。

一年間に二回のレイオフというかなり異例な自体が起きているMakerBotですが、どんな企業であっても市場の変化に対応しないかぎり生きていくことは難しい。安住することなくうまく時代の変化に対応する企業だけが生き残ることができる、そのために必要な施策を断行しなければならない、ということを感じさせます。

via Re/code

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