フィンランド発「Solu」——完全に新しいパーソナルコンピュータとなるか

本稿はフィンランドのスタートアップメディア「ArcticStartup」の記事を許諾を得て、翻訳転載しています。

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私たちはインターネット/コンピュータの時代が幕を開けて以来、基本的にはずっと同じタイプのコンピューティングデバイスから抜け出せないでいる。コンピュータマウスの歴史は1941年にさかのぼることができるし、ほとんどのOSも1980年代から劇的な変化を遂げていない。Soluは、サンフランシスコでの10月15日におけるローンチで、これらすべてを再定義しようと試みている(編集部注:原文掲載 10月9日)。

フィンランド出身者であれば、Soluのことを耳にしたことがあるかと思うが、このステルスのスタートアップは多く人をワクワクさせた。誰も彼らがやっていることについてよく知らなかったにも関わらず。彼らはついに、完全に新しいパーソナルコンピュータを開発していることを発表した。新しい、というのはすべてにおいてだ。ハードウェア、ソフトウェア、インターフェイス、マネタイゼーション、すべてにおいて。

この声明を誤解してはいけない。彼らは、新たに別のPC企業を生み出そうとしているのではない。彼らは想像できる限りすべての方法において、私たちがコンピュータを操作する方法に新しい意味をもたらそうとしている。徹底的にだ。

Soluは、AppleやMicrosoft、そしてPC市場のすべての企業の後を追って、彼らのシェアを奪い取りたいと考えている。つい最近、私は動作中のプロダクトを見るチャンスを得た。Soluの許可のもと、そのプロダクトの感触を少しばかり紹介したい。

実際のプロダクトはまだお披露目になっていないが、サイトからその一部を見ることができる。それを見ると、従来型のPCとはすべてにおいて異なることを推測できる。形状から構成要素、サイズまで。モバイル時代への移行と、私たちがコンピュータや現代のテクノロジーをどのように活用したいか、という点が考慮されている。

インターフェイスとオペレーティングシステムは、コンピュータと人間が現代においてどのように相互作用するかという点が考慮されている。人間がいかに思考するかという点も反映されており、インターフェイスはとても直感的だ。3歳の私の息子も、数分もしないうちにすぐにSoluを使いこなせられるかもしれない。同様のことが他のあらゆることについても言える。

これを実現するのはものすごく大きな仕事だ。初回のデモはすばらしかったが、いかに彼らがこれを実現するのかを想像するのはまだ難しい。なんといっても、巨大な世界的企業に対してずっと小さな予算で攻めるのだから。それだけでなく、私たちはすでにほとんどのデータをその他のプラットフォーム上に有しており、そうしたデータを移行するのは難しいかもしれない。ユーザーはマインドセットを変える必要があるし、それは簡単なことではない。

100万ユーロ強のみの資金をもつ真新しい企業が、800億ユーロ以上を有するMicrosoftでも成し遂げられなかったことができると想像するのは、控えめにいっても難しい。とはいえ、Soluはこのことについてじっくり考え、プロダクトがこの課題を解決すると考えていることも分かる。だから、運が良ければ成功するのかもしれない。

Soluが乗り越えなければならないハードルはとてつもなく高い。だが、志高い人を見るのは嬉しい。最近のNordic Business Forumにおける Garry Kasparovのスピーチを思い出させる。スティーブ・ジョブズがAppleを作ったとき、彼は成長してIBMを超えることを目指していたことに言及した。一方で今は、起業家はみな成功して、Appleに売却することを夢見ている。彼は聴衆に対して大きなスケールで考えるべきだと言ったが、Soluはそれを行動に移している数少ない企業の一つだ。私は彼らが市場で自らの場所を築けるようになることを、心から願いたい。

それは困難な道のりだと彼らも分かっているけれど、クレイジーで革命的な人だけが世界を変えられるということもまた分かっている。有名なフィンランドのラッパー Paleface が、Soluの動画の中でも語っているように。

【via ArcticStartup】 @ArcticStartup

【原文】

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