業界にメスを入れるーー建設機械や農業機械のオンラインマーケットプレイス「ALLSTOCKER」が1億円を資金調達

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建設機械や農業機械、車両から工作機械に至るまで、産業機械全般を扱うオンラインマーケットプレイス「ALLSTOCKER(オールストッカー)」を運営するSORABITOが、9月にGMO VenturePartners、複数の著名エンジェル投資家から出資を受け、総額1億円を超える第三者割当増資を実施した。

SORABITOは、名古屋に本社を置くスタートアップ。1年前に名古屋で開催された「全国Startup Day in 中部」に参加していた。このときプレゼンしていたのは、「Mikata」という建設機械の売り手と買い手をつなぐマッチングサービス。

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「Mikata」は業界の課題を解決したいという思いを持つ業者の依頼を受けて開発したものだったという。この運営経験を元に、SORABITOとして業界の課題を解決していくことを目指して開発したのが「ALLSTOCKER」だ。

今年の3月にβ版をリリース。海外からの反応がよく、立ち上げてすぐに140カ国以上の国々からトラフィックがあったという。国内からの出品も増え、国産機械を中心に約15,000台が登録された。国産の建設機械のブランド力は高く、急成長中のアジアでは建機を買いたいというニーズが強く、中には70台まとめて買いたいといった声もあったそうだ。

「ニーズは十分にある」そう感じたSORABITOの青木 隆幸氏は、今年の11月に正式版リリースに向けて動き始めた。β版では機械の掲載、閲覧、問い合わせまでしかできなかったが、正式版では実際の購入まで可能になる。普段からプロフェッショナルとしてバイイングを行っている人々に、新たなマーケットを提供するサービスであるため、認知獲得ややり方さえ覚えてもらえばあとは売買が行われることは難しくないと考えているという。

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中古建機の売買は、定期的に開催されるオフラインでのオークションがメジャーなやり方だった。父親が建設会社の経営をしているという青木氏は、10代の頃から建設業界の商慣習に触れることで、もっと改善することはできないか、と考えていたそうだ。

「ALLSTOCKER」をリリースして実際の売買を可能にした後は、決済や流通のやり方に関しても、徐々にメスを入れていきたいと青木氏は考えているという。具体的なやり方に関してはまだ明かすことができないそうだが、独自システムを開発することでより取引をしやすくしていくとのことだ。

調達した資金をもとに、営業・開発体制を強化。オンラインマーケットプレイスを成長させていくために試行錯誤を重ねていく。

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