せっかく作ったなら世界に届けないともったいないーーグローバルに活躍する福岡のプレイヤーたち #startupgogo

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10月3日(土)、福岡の九州大学大橋キャンパスにて起業家のためのイベント「Startup Go!Go!」が開催。著名起業家や投資家によるセッション、九州のスタートアップたちによるピッチに加え、ブースの出展が行われた。

2つめのセッションは「Startupが世界で勝負するには?」。パネリストは、モンブラン・ピクチャーズ プロデューサーの平田武志氏、サイバーコネクトツー代表取締役 松山洋氏、ヌーラボ CEO の橋本正徳氏が登壇。モデレーターは、トーマツベンチャーサポート九州地区リーダーの香月稔氏が務めた。

同セッションでは、ゲーム、映像、ウェブサービスという三者三様の世界への進出の仕方を語った。

マーケットの事情が変化してきた

「ジョジョの奇妙な冒険」や「NARUTO」など著名作品のゲーム開発を手がけているサイバーコネクトツーの松山氏は、ゲームというマーケットが変わってきたと語る。

松山氏「ゲームは言語が違っても楽しさが伝わるんですよね。ハードやソフトは進化しましたが、ゲームの本質は変わっていないと思います。ただ、ファミコンの時代はカセット開発費はだいたい600万円~1000万円くらいでした。PSになってから少しずつ開発費が上がり、PS4では10億ほどかかります」

開発費は上がってきている一方で、販売する際の価格は同列になる。この状況では、国内市場だけを対象にしていてもペイできない。そのため、ゲームソフトは海外マーケットにアプローチするという戦略をとらざるをえない状況だ。海外に向けてアニメーション制作等を手掛けるモンブラン・ピクチャーズの平田氏は、映像業界も近い状況にあるとコメント。

平田氏「うちは、原作のある映像制作ではなく、オリジナルの映像制作にこだわっています。所属しているクリエイターが作るものが、日本にフィットするクリエイティブではないため、海外を対象としています。日本は人口が1億人程度しかいないですし、映画は上映してもらえる期間が決まってるので、売上を伸ばすためには国外で売り場を増やすしかないですよね」

コンテンツを作り、海外に展開している二社の後、ウェブサービスで世界に展開しているヌーラボの橋本氏がコメント。

橋本氏「一番は楽しいからやっているのと、海外にも展開できるように対応しています。ウェブサービスの課金は薄利多売なので、ユーザの母数が必要なんですよね。それを考えると、日本をターゲットするよりグローバルに見たほうがいい。現在、160万ユーザが海外にいます。そのサポートと拡販のためにニューヨークとシンガポールに拠点をもっています」

マーケットが世界に広がった

今でこそ海外へと進出しているプレイヤーたちは、最初から海外に展開することを考えていたのか、それとも途中で海外を視野に入れるようになったのだろうか。

松山氏「ゲームは市場規模が大きく変化したんです。昔はゲームといえばファミコンで、日本はゲーム先進国でした。PS3が登場したころからハードが世界に広がり、海外企業と日本企業の資金力に差がで始めたんです。世界中で売れるタイトルは世界で作られたものが多くなりました。世界中がゲームを楽しむようになり、マーケットが広がったんです。自然と視野は海外に広がりました」

平田氏「最初は日本で制作をしていましたが、広告の仕事などで海外クライアントから依頼があったりして。漠然とやれるんじゃないかと昔から思っていたので、海外へと出て行くようになりました」

自然と海外が視野に入ってきた二社と違い、ヌーラボに至っては「海外」という捉え方ではなかったという。

橋本氏「Cacooをリリースするときは「インターネット市場」を狙いました。その結果、海外にもつながったという感じです」

では、海外に出て行く上で重要なことは何か。松山氏は、現地の人から直接情報を吸収し、どうしたら嫌われないかをつかむことだと語る。

松山氏「好かれる方法なんてわかりません。ただ、嫌われないためにどうしたらいいのかはわかります。海外には行ったら意外になんとかなります。結局人類ですし。片言の言葉や相手の表情でわかります」

日本もそもそも世界の一部

「海外で勝負するにはどうするか」という質問に対して、橋本氏は「そもそも、日本も世界の一部」と語る。

橋本氏「日本でしか勝負しないということは、その段階で日本だけをターゲットにするというセグメントをしていることだといえます。少し視点をずらしてみたら、世界の中で日本以外のユーザが対象となることもあるかもしれない。他の視点で世界を切り取ることで、世界の捉え方が変化すると思います」

平田氏は「世界」というのを意識していないとコメント。インターネットがあり、スマートフォンが普及して、何かをするにも重要に鳴るコミュニケーションをとりやすくなったボーダーがない時代。「これほど動きやすい時代はない」と語った。

松山氏「やったらいいんですよ。それができるかできないかだけ。モノを作るのが好きで、それだけをしていたい人は、それでもいい。ただ、成功したいと思うなら、すべてを捧げればいい。それができていないから失敗するんです。自分の人生を全部起業に賭ければ成功するはずです」

と松山氏は海外展開だけではなく、起業を成功させる上での心構えについて語って幕を閉じた。