
<ピックアップ>The Press Release Is Dead — Use This Instead
テックメディアに記事を書いていると、当然スタートアップの方から自分たちのプロダクトについて書いて欲しいというコンタクトをいただくことがしばしばある。
私でさえそうなのだから、欧州でもっとも有名なテックジャーナリストの一人であるマイク・ブッチャー氏が日々スタートアップから受けるコンタクト数というのは想像を絶する。
そんなブッチャー氏、ついにあまりの数の「スマートでない / 思慮が感じられない」アプローチに辟易したのか、つい3ヶ月ほど前に自身のブログ上で「プレスリリースは死んだ ー その代わりにこれを使いなさい」と題したブログ記事を公開。
今でもその記事はブッチャー氏のツイートトップに固定され、ツイッター上でスタートアップから「書いてください」というアプローチを受けるたびに「ノー!まずは、これを読め!」と返信している。
前置きはこの程度にして、ではブッチャー氏が説く「正しいメディアへのアプローチ方法」とはなんなのか。ブログで氏が主張していたことをまとめてみたい。
ニュースのトレンドに合わせる:ブッチャー氏曰く、ピッチの内容がもっとも中身があると感じるときは「そのときにホットなニュースとの関連性が明確であるとき」だそうだ。たとえば、Appleが新しいヘッドホンをリリースしたときに、その競合製品となるようなプロダクトを開発しているスタートアップであれば、まさにそのタイミングでメディアに自分たちのストーリーを伝えるべきであると。つまり、ニュースのトレンドに乗ることが大事であると。
とにかく簡潔に:そして、従来のプレスリリースのフォーマットは「長ったらしい」とばっさり切った上で、スタートアップがメディアに送る文章は簡潔であるべきだと説く。「なぜ自分たちの会社が飛び抜けているのかを一文で伝えられたら、すばらしい。三つの文でもいい。でも、50もの文が必要だとしたら、すまないが、自分のやっていることについて理解と伝達能力に欠けているかもしれないね」とブッチャー氏は言う。
また、メディアに送るメッセージの件名について「件名はそのまま記事のタイトルになりうるようなものがいい」、アプローチをするそのジャーナリストがどんなことを普段書いているかをリサーチした方がよいともアドバイスしている。
ブッチャー氏は3年前にも、ブログで「テックメディアとやりとりする方法」というスライドを発表しているが、ジャーナリストの立場や視点を理解して、より相手に「刺さる」メッセージを送る上で参考になる情報が満載だ。ぜひチェックしてみてほしい。
via. Mike Butcher
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