スマートホームはキャズムを越えられるかーーその普及を阻むものと今後の見通し

SHARE:
SFO空港にあったnestの展示
SFO空港にあったnestの展示

<Pick Up> The US smart home market has been struggling – here’s why and how the market will take off

「スマートホーム」という言葉は頻繁に聞かれるものの、生活者の家庭への普及はまだまだというのが実際のところ。アメリカ市場でもこの状況は変わりません。過去6年にわたってスマートホーム事業を手掛けて来たニューヨークのスタートアップ「Quirky」による自己破産申告は、まさに象徴的なニュースだったと言えます。

Business Insiderの記事は、2015年現在、スマートホーム市場はメインストリームの消費者に届く前段階のキャズムの最中にあると指摘。今年は、アーリーアダプターからマス市場への移り変わりのタイミングにあると分析しています。

それでは、何がその普及を阻んでいるのか。その理由には、高額なデバイス、限られた消費者ニーズ、長いデバイス買い替えサイクルなどが挙げられます。

その中でも、普及に向けた最大の障壁が、スマートホームエコシステムにおける技術的フラグメンテーション(分裂)です。現状、スマートホームの導入には、複数の通信デバイスやアプリの利用が求められるため、そのセットアップも複雑になりがちです。この相互運用性の課題の解決なしに、スマートホームの一般家庭への本格的な導入は難しいでしょう。

via. Business Insider

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する