スタートアップや企業が、なぜデジタルノマドを採用すべきなのか

Jacob-Laukaitis本稿は、もともとTheNextWebに投稿された記事です。この1年間で、30ヶ国以上を旅しながらデジタルノマドとして活動するJacob Laukaitisさん。ChameleonJohn.comの共同ファウンダーでもあり、同社では新規ユーザー獲得戦略を担当。Jacobについては、JacobLaukaitis.comとこちらのニュースレターをご覧ください。


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いつになく簡単にデジタルノマドになれるようになった。固定住所を持たず、数ヶ月以上同じ国に留まることがなく、世界中のコワーキングスペースやカフェ、ホテルの部屋などから仕事をする人たち。

このライフスタイルは、オンラインプロフェッショナルから日に日に人気を集め、このテーマについては数々の記事が公開されている。例えば、TheNextWebの“Digital nomads explain how they live, work and travel”や、FastCompanyの“Work from anywhere but home”、そして僕自身が寄稿した“What I learned when I gave up the 9 to 5”日本語記事)などだ。最初にMediumに公開したこの記事は、140,000ビューと2,500件を超えるコメントを集めた。

デジタルノマドを採用することが、なぜ、あなたのスタートアップや企業にとって有利なのかを説明したいと思う。僕が共同創業したChameleonJohn.comでも、従業員には積極的にオフィスの外で時間を過ごすことを推奨している。また、従業員には完全な自由を与えているーー決まった就労時間はなく、オフィスに出勤することは一つの選択肢でしかない。自らの仕事をこなしてさえいれば、何をするのも自由だ。

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表面的な部分だけを見てみると、デジタルノマドは決していい従業員とは言えないように思うかもしれない。常に出回っていて、オンデマンドで連絡がつくことは稀だ。でも、僕の個人的な体験から、その逆こそ真実だと主張できる。

まず第一に、人というものは住みたいところに住んでいる方が圧倒的に幸せだ。やりたいことができるから。例えば、サーフィン好きな人なら、サーフィンで有名なバリの街に越せばいい。ダイビングが好きなら、ダイビングスポットの宝庫であるフィリピンなどに引っ越せばいいし、ハイキングが趣味なら山の近くに引っ越せばいい。

その採用について抜け目がないRichard Branson氏はこう言っている。「君の従業員への接し方が、従業員による顧客への接し方になる」。従業員がより幸せであればあるほど、彼らは自分の仕事を愛し、よりイノベーティブなアイディアを発想し、ユーザーや顧客に親切になり、それは売り上げ、そしていつか利益の成長へと繋がる。

デジタルノマドには、一般的に決まった就労時間はなく、その結果、結果を重視したマインドセットを習得する。ファウンダーが新たに採用する際に自らに問うべきは、この人材は結果を出すことができるか?に尽きる。結局のところ、結果さえ出ていれば、誰がどれだけの時間仕事をするか、またオフィスで仕事するかは肝心ではないのではなかろうか。

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MySQLで長年CEOを勤めたMarten Mickos氏は、一時期、500人以上のフルタイム従業員を雇いながら、一つとしてオフィスを設けていなかった。彼は僕にこう言った。

「オフィスで会議に出席したり、メールに返信したり、コーヒーを飲んだりして、あたかも忙しいように振る舞うことは簡単だ。でも、遠隔で仕事をしていると、繰り返し「結果はどこだ?」と聞かれる。また、もし僕らがベイエリアでしか雇用しなかったとしたら、世界中の優秀な人材に出会うことができない。今なら、僕らは世界中のどこにいる人でも採用することができる。また、オフィスの家賃が浮くという点でも莫大なコスト削減になる」

中にはリモートワーカーを採用したことで、期日を守らない、コミュニケーションできない、仕事が終わらないなど、とんでもない経験をしたことがある企業もいるだろう。僕が年以上、リモートで働くことに役立っているティップスにはこんなものがある。

  1. 良いコミュニケーションツールを用意すること。同僚には、毎日メールに回答してくれるよう頼む。コンピューターに向かっている時は、なるべくSkypeでコミュニケーションをとるようにする。使っているコラボレーションサービスを、少なくとも数時間に一度は確認すること。
  2. 結果を出すことにフォーカスした人たちを探すこと。いろいろなことがある中で、仕事のタスクを何より優先する同僚かどうか。仕事さえきちんとこなしていれば、どこに行こうが何をしようが自由だ。さらには、可能なら、給与を成果ベースにすること。
  3. たまには直接会って顔を合わせること。リモートワークを体現する最も有名な企業の一つにBufferがある。彼らは、数ヶ月に一度、社員全員が顔を合わせる機会を設けている。同社のCEOであるJoelが言うように、「あちこちに散在するチームとして、直接会って顔を合わせて時間を過ごすことは超重要だと思う。その結果、毎5ヶ月に一度、さまざまな場所でチームとして集まる機会を設けている」

この記事が、君たちの役に立つことを願っている。

(翻訳:三橋ゆか里)

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