エストニア発の言語学習プラットフォーム「Lingvist」が、シリーズAで楽天などから800万ドルを調達

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<ピックアップ> Language learning platform Lingvist secures $8 million from Rakuten, Jaan Tallinn and others

エストニア発の言語学習プラットフォームのLingvistが、楽天などから800万ドルを調達したというニュースを tech.eu が伝えている。今回、楽天が主導したこのシリーズAラウンドには、エストニアのVCのSmartCap、Inventure、スカイプのコファウンダーのJaan Tallinn氏、元Atomicoのパートナー Geoff Prentice氏が参加している。

Lingvistは、テクノロジーとコンピュータサイエンスを利用して、新しい言語の学習を効率的に進めることができるプロダクトを開発している。コンピュータ、モバイル、タブレット上で、学習言語の各単語の関連性などに基づいた独自のアルゴリズムをベースに学習を進めることができるそうだ。これまでのユーザー数は15万人に達する。

Lingvistの今回の資金調達は、昨年4月のTechstars(ロンドン)、SmartCap、Inventureからの100万ユーロの調達に続くものだ。Horizon 2020というEUが運営している制度からも160万ユーロを調達している。

ファウンダーの一人であるMait Müntel氏は物理学専攻で、世界最大規模の素粒子物理学の研究所であるCERNに数年間勤めていた経歴を持つ。当時フランス語圏に住んでいたMüntel氏は、忙しいながらもなんとかフランス語を上達させたいと思い、各単語の関連性と人間の記憶の仕組みに基づいた学習方法を独自に開発したのだという。こうして開発したプロトタイプをスカイプのコファウンダーJaan Tallinn氏に見せたところ、スタートアップを立ち上げることを勧められたのだそうだ。

今回、楽天から資金を調達したということで、同社が日本市場にも力を入れるようになることが予測される。ちなみに、楽天は同じくエストニアで設立されたスタートアップ Fits.meを、今年7月に買収している

via. tech.eu

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