縫製職人と個人の一点モノのものづくりのニーズをマッチングさせるnutte、みずほキャピタル、ガイアックスなどから総額3000万円の資金調達を実施

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nutte

縫製に特化したクラウドソーシングサービス「nutte (ヌッテ)」を運営するステイト・オブ・マインドは、みずほキャピタル、ガイアックスグループ及び個人投資家を引受先とする総額約3,000万円の第三者割当増資を実施したと11月13日に発表した。

nutte(ヌッテ)は、縫製を中心とした職人と連携し、デザインから縫製までを受注生産するマッチングサービス。同様のサービスでシタテルがあるが、nutteは一点からの受注生産で、ユーザが作りたい服のデザイン案やイメージをもとに、オリジナルの服や製品をつくってくれる。また、nutteは、東京都主催のビジネスプランコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2014」のファイナルとしても選ばれたスタートアップだ。

「2015年2月にリリースし、これまでに1400件の依頼者が登録してくれました。主にアパレルやネットショップなどの事業者が中心で、洋服だけに限らずペットウェアやバッグなどの方製品全般をつくるお手伝いをしています」(ステイト・オブ・マインド代表取締役社長伊藤悠平氏)

一点からの受注生産のため、オリジナルな商品や記念モノ、特注などに対応することができる。現在は、おもにビジネスユースが多いと伊藤氏は話す。今回を通じて、提携している縫製職人を現在の数百名から1000名まで拡大させるという。また、生地の手配から製品の仕上がりまでをウェブ上で完結するオンラインサービスを展開する予定だ。

「すでに、生地業者との提携を進めており、来年度からさまざま生地を提供できるようにしたいと考えています。また、ビジネスユーザ中心ではなく、1点生産という利点を活かして個人のニーズにも応えていきたいと考えています。すでにいくつか事例もあり、例えば海外セレブのパーティドレスの写真をもとに同様のものを作る、ということや手持ちの現物の服を送って、これと同じものを生地違いで制作する、といった機能を実現しています」

縫製職人をフォーカスする、というサービスの理念から、職人一人ひとりを掘り下げ、情報発信をするメディアも立ち上げる予定だ。日本の職人がもつ技術を発信し、職人個人への指名生産ができる仕組みづくりをすることで、職人が活躍する場を提供していきたいと伊藤氏は話す。

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