フィンテック・アクセラレータのStartupbootcamp FinTechが東京でファストトラック・セッションを開催

本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら


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Startupbootcamp Fintech の Steven Tong 氏

本稿における写真はすべて、Startupbootcamp Fintech のメンター Augustus Loi 氏による提供。

11月10日、主要なフィンテック・アクセラレータである Startupbootcamp FinTech が日本に上陸し、第7回目となるフィンテック・ミートアップで説明をする機会を得た。東京駅の近くで FinTech協会が開催、参加者数百名を集める大規模なミキサーイベントとなった。

日本のフィンテック・スタートアップがファストトラックに参加できる機会があることが伝えられ、ピッチの結果、金融サービス出身の経験豊かなメンター、エンジェル投資家らからフィードバックを得て、Startupbootcamp FinTech の2016年のアクセラレータプログラムのウォッチリストに入る権利を与えられる。

興味深いことに、多くのスタートアップがビジネスを軌道に乗せようと参加していた鉄道技術展開催日初日の次の日、Startupbootcamp FinTech は、ツアー11カ所目となるファストトラックを、パートナーであるプライスウォーターハウスクーパーズ(PWC)と共に東京で開催した。

このイベントでは、フィンテック分野の異なるいくつかの分野——仮想通貨、ウェルスマネジメント、キャピタルマーケッツ——にフォーカスしたスタートアップにスポットを当てた。半日にわたって開催されたイベントは、専門家のアドバイスや露出を求める、この分野のイノベーティブでアーリーステージのスタートアップに門戸を開いた。参加したスタートアップには、ピッチすべきメンターやパートナーの国際ネットワークへの直接のアクセスが提供され、1対1で有用な意見を得ることができる。

Startbootcamp は日本における金融イノベーションの飛躍的な成長を目撃したのち、東京をはじめ14のアジアの都市をフィンテック・ファストトラックのツアーでまわる。

9ヶ月前に東京で初めてファストトラック・イベントを開催したとき、フィンテックの活動やスタートアップは少なく、金融業界への関心も限られていました。

今では、金融のプロフェッショナルや投資家からの関心が殺到しており、フィンテックの起業家やイベント、日本から生まれたスタートアップなどで賑やかになっています。FinTech協会の発展は、このエキサイティングな業界の成長を助ける良い兆しであり、再び東京に戻ってこれたことを嬉しく思います。

Startupbootcamp Fintech のグローバルCOO である Markus Gnirck 氏は、フィンテック分野の隆盛について、このようにコメントした。

ファストトラック・イベントでは、Startupbootcamp のプログラムの価値を垣間見ることができる。スタートアップはトップメンターとつながる機会を得られ、他のスタートアップからフィードバックを得て、Startupbootcamp FinTech のチームと会うことができる。金融、投資、企業分野の地元業界のエキスパートとの1対1のセッションを通じて、プロダクト、ビジネス、ピッチスキルの改善方法についてアドバイスを受けることができる。

つまり、このイベントに参加することで、Startupbootcamp FinTech のグローバル・コミュニティへのアクセスが手に入るのだ。ファストトラックツアーの後、Startupbootcamp FinTech は、シンガポールで3ヶ月間にわたって行われる2016年の集中アクセラレータプログラムに参加するスタートアップ10チームを選抜する。前回のファストトラックでは、イベントを通じて得られたコネクションをもとに、スタートアップ2社が出資を受ける結果となった。

PwC のパートナーである Marcus von Engel 氏は、次のように語った。

金融サービス業界の、大変スピードの速いディスラプティブな技術の世界には、金融機関、スタートアップ、コンサルティング会社、他の業界ステークホルダーが、成功に向けて互いに競争しコラボレーションできる重要な機会があります。ファストトラックのセッションは、アイデアと業界エキスパートを結びつける重要な触媒と言えます。PwC がこの活動を支援できるのは大変光栄です。サイバーセキュリティ、決済システム、個人間金融、デジタル分野の新しいカスタマーエクスペリエンスのアプローチ——いずれであれ、フィンテック分野に我々はインサイトを提供できると考えています。

Startupbootcamp FinYech のマネージング・ディレクター Steven Tong 氏は、次のように語った。

今回はファストトラック・セッションの2回目で、我々は注目に値し、アクセラレーション可能な状態に引き上げるべくメンタリングを提供したい将来有望なスタートアップに会うことができました。開発の初期段階かどうかはともかくとして、我々はスタートアップに、Startupbootcamp Fintech のグローバルコミュニティと世界中のチャンスにアクセス可能な、今までには無かったこの機会に申し込んでほしいと思っています。

ファストトラックで高評価を得られたスタートアップは、ウォッチリストに追加され、Startupbootcamp Fintech のアクセラレーション・プログラムに選ばれる可能性がある。また、次のような特典が得られる。

  • 200以上の起業家、投資家、パートナーによるメンタリング
  • ヨーロッパ、アメリカ、アジア太平洋地域のトップ市場へのアクセス、
  • 3ヶ月間、追加で1ヶ月間のオフィススペース無料提供
  • 各チーム24,500シンガポールドル(約210万円)の資金提供
  • 200以上のエンジェル投資家、VC への露出
  • Startupbootcamp の全世界同窓生ネットワーク、グロースプログラムへの招待

詳細については、Startupbootcamp Fintech のウェブサイトを参照してほしい。

イベントでピッチを披露したスタートアップのうち、以下にいくつかを紹介する。

おカネレコ

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東京のスタートアップであるスマートアイデアが提供する「おカネレコ」は、シンプルイズベストをコンセプトとする家計簿アプリだ。他の類似アプリがレシートの自動読み取りや他のオンラインシステムとの連携に注力する中で、おカネレコでは、買った品物と金額のみのシンプルな入力に特化している。

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One Tap BUY

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以前は MyBanker の名前で知られた One Tap BUY は、人々が貯金や投資を簡単に管理できるモバイルアプリの開発に特化している。同社はこれまでに、モバイルインターネットキャピタル(NTTドコモとみずほ証券が出資)、DBJキャピタル(日本政策投資銀行の投資部門)、三井生命保険の三生キャピタルと、他の非開示のベンチャーキャピタルから資金調達している。

Crowdify

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東京を拠点とするニュージランド人起業家 Michael Q Todd 氏がローンチした Crowdify は、クリーンテック、モバイルEコマース、フィンテック、バイオテック、ヘルステックなどのテクノロジー分野について、世界の主要都市に5人〜10,000人までのインフルセンサーのコミュニティーを作ることで、スタートアップの成長を支援することを目的としている。