中抜き不動産業社はお断り:テナント企業と出店希望企業を直結「店舗市場」会員制プラットフォーム公開

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事業者向けの不動産事業を展開するオルトリズムは11月11日、閉店を希望するテナント物件と物件を探す事業者を直接マッチングするテナント向け会員制サービス「店舗市場」を開始すると発表した。

通常、退店を計画しているテナント企業は不動産事業者に仲介を依頼し、出店を希望する企業を探してもらう代わりに、成約時に数カ月分の手数料を支払う。店舗市場ではこの不動産事業者を通さず、オンライン上で直接取引きを成立させる。テナント情報を提供した企業には成約時に賃料1カ月分に相当するシステム利用料の一部(20万円分)がキャッシュバックされる。

スキーム図

同社代表取締役の紙中良太氏は高校卒業後に料理人としてキャリアをスタートさせ、飲食店経営を経てフード関連企業の不動産開拓事業に従事した経歴を持つ。

2013年に独立してオルトリズムを創業してからは、それまでとは逆の立場で出店を希望する事業者に不動産を仲介する事業等を行っていた。しかし、更新料の仕組みや、仲介する事業者の多さによる非効率を課題に考え、このサービスを始めようと考えたそうだ。

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一見するとなぜこのようなサービスがなかったのか不思議に思う方もいるだろう。仲介事業者の「中抜き」こそオンライン・サービスの真骨頂とも言えるし、事業者向けだから動く金額も大きい。

ここには普通の一般の不動産とは違う、事業者向け不動産独特の性質があるそうだ。

まず、そもそもいい条件の物件というのはその物件自体に店舗開拓する人材を備えており、ある一定の「輪」の中で流通が起こるのだそうだ。いわゆる知り合いベースで融通した方が話も早いし、高い手数料もクローズドで設定しやすい。

また、オンラインなどでオープンに情報を流通させてしまうとその情報をまとめて提供しているオンラインの仲介事業者を「抜いて」直接テナントに交渉されてしまう。

結果的に市場に情報が出回るのは「売れ残り」ばかりになってしまうのだという。

同社ではこの問題を解決するために店舗市場は全て審査が必要な会員制モデルにし、不動産事業者などの仲介業社は入会ができない仕組みになっているという。

現在、登録されているテナント企業会員は132社で登録されている物件数は数十件程度だそうだ。同社はこれを向こう3年で800社、1600物件まで増やすことを目標にしている。

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