著しい勢いで伸びるワイヤレスオーディオ機器市場、スマホ市場の3倍のスピードで成長

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 via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
via Flickr by “H Sterling Cross“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

Appleが229米ドルで新たに発売したBluetooth対応スピーカー「Beats Pill+」ような製品が出ているワイヤレスオーディオ機器の世界市場は著しい成長を見せている。そして、その成長はスマートフォンによるところが大きい。

ワイヤレスオーディオ機器の市場は、実際にスマートフォン市場の約3倍の速度で成長している。また、スマホ市場は中国といった重要な国々においては継続的に減少している。(現在、中国での売上はスマートフォン全体の売上の30%程の割合を占める。)

新たに発表されたレポートによると、ワイヤレスオーディオ機器市場は昨年の69億米ドルから、7年以内に385億米ドル相当までにも売上を伸ばす余地があると言われている。これは現時点から2022年までの間に、複合年間成長率(CAGR)が24%以上になるということだ。

一方、IDC(International Data Corporation)によると、スマートフォン市場は現在から2019年までの今後5年間で、CAGRはわずか8%と予想されている。

Above: Smartphone market projections between now and 2019. Source: IDC
上:現在から2019年までのスマホ市場の成長予測 参照: IDC

現在この市場スペースは、Bose、Harman、Sennheiser、Sony、Philipsといったお馴染みの顔ぶれの企業に加えて、Apple(昨年、30億米ドルでBeatsブランドを買収)も加わっている。

Appleは昨日、新型Apple TVにApple Musicを搭載し、効果的にApple TVを顧客のリビングの音声操作、音楽ストリーミングのハブにするために、Siriの検索機能を拡張させる取り組みを行っていると発表した(編集部注:原文掲載10月29日)。Appleにはいつも埋めなければならない明らかな穴があるように見えるが、最近の数字をに基づいてビジネス上の観点から考えると、今のAppleの判断は大いに理にかなっている。

「スマートフォンやタブレット、マルチメディア機器などポータブル機器のアプリケーションの継続的な変化は、ワイヤレスオーディオ機器の需要を世界的に刺激する主要な要因の一つです」とTransparency Market Researchはレポートの中で述べた。

北米はおよそ29%の市場シェアを持ち、市場の中で首位にあるが、中東やアフリカ、中南米は「大幅に成長する」ことが見込まれている。

これはヨーロッパやアジア太平洋が、北アメリカと並んで世界的な成長をリードすると見られていた昨年からの傾向の明らかなどんでん返しである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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